W杯24日目
プー太郎生活2688日目。
多くのサッカーファンが思っていたこと。
それは、「フランスが優勝してもしゃあないやろ」である。
※「しゃあないやろ」の出典はタキザワの、「聞かな、しゃあないやろ」である。
ある日、わしがタキザワの留守録に26件メッセージを入れた。
それで、「全部再生したのか?」と聞いた時のタキザワの答えが、「聞かな、しゃあないやろ」であった。
メッシがW杯を獲得するという大団円で大会は終わったが、決勝戦は凄まじい試合だった。
わしが見た決勝戦の中では最も痺れる試合であったことは間違いない。
フランスはコンディション不良の選手が多かったことからか全くゲームを作れず、アルゼンチンが2-0で逃げ切る情勢だった。
それがエンバペのPKから、あっという間の同点。
またしてもメッシはW杯を手にすることができないのか?
同点に追いつかれてからはフランスの流れになり、逆転されても不思議ではないシーンが何度かあった。
それでも延長戦に入ってメッシが勝ち越しのゴールを挙げた時は、「これでメッシは伝説になった」と確信した。
が、まさかのハンドでエンバペが同点となるPKを決めた。
さらに試合終了間際にフランスにビッグチャンスが訪れた。
そこはアルゼンチンのGKがファインプレーで防いだ。
そして、ついにPK戦。「決勝戦でのPK戦は勘弁してくれ」と言っていたのによ。
PK戦は追いついたフランスに分があると見ていたが、アルゼンチンが全員成功し、フランスは2人が失敗して決着がついた。
納得の結果に遅くまで見続けてしまったわ。が、そういうこっていいわい。
当然、午前中に起きられず。ティップネスを出前としたのであった。
アルゼンチンは36年ぶりの優勝か。わしは、当時、小学5年生であった。
ちなみに、1年後、競馬がヘタクソな奴は小学6年生になった。
36年前も西ドイツに2-0から追いつかれ、最後はマラドーナの絶妙なパスからブルチャガが決勝ゴールを挙げた。
メッシは、そのマラドーナを超えたか?
マラドーナは伝説。比較するのはナンセンスだ。
アルゼンチンの優勝をマラドーナに見せたかったと思ったのは、わしだけではあるまい。
天龍源一郎ふうに言えば、「フランスもよくやったと思うよ」である。
ベンゼマ、ポグバ、カンテといったワールドクラスの選手を欠き、体調不良の選手が続出した中での準優勝だったのだからな。
それにしても、デシャン監督の選手交代は見事だった。
今大会で活躍していたグリーズマンとジルーを前半の終了間際にスパッと変え、それが功を奏した形となった。
こうしてみると、66年のイングランド大会までの選手交代は一切認められなかったというのが如何に無茶だったかである。
大会が終わり、FIFAから表彰者と参加国の最終順位が発表された。
MVPはメッシで文句なし。得点王のエンバペがMVP2位なのも当然だ。
しかし、エンバペもハガい。ハットトリックを達成したのに試合で負けたとはよ。
それは86年大会のソ連のベラノフ以来である。
最終順位で日本は9位か。
グループリーグで2勝したことと敗退した試合がPK戦の末であったことで9位になったという。
最下位・南海権左の32位は開催国のカタールだと?
開催国が最下位・南海権左では締まりが全くねぇ。
あ゛~、ワールドカップが終わってしまった。
こうして楽しみにしていた事が次々と過去の事になる。
わしが過去の人間になる日はいつか? もしかしたら今年中かもしれん。
まだ2週間あるからな。実際、母親が亡くなったのも11年前の今日だったし。
あれからもう11年か。11年でこんなに劇的に人生が変わるたぁ、「計算外だよ、玄大佐」。
今から11年後、どういう人生を送っているか?
そんなことを考えても詮無い。
とりあえず、明日、歯科で歯のクリーニングを受ける。了