大会10日目

  
 プー太郎生活2926日目。

 何はともあれ、試合が出来て良かった。

 今日も中止だったら吐いていたところである。わしにも予定ってもんがあるんじゃい。

 第1試合は予想通り投手戦になった。6回まで0-0のがっぷり四つ。

 それだけにツーアウトランナーなしからの7回表の沖縄尚学の先取点が大きかった。

 8回表の4点で勝負が決まったが、創成館とすれば、ピッチャーを左腕に交代させたのが裏目った。

 沖縄尚学は先発右腕を打ちあぐんでいただけに、ピッチャーを変えてもらって助かったな。

 その4点には申告敬遠が絡んだ。あの場面の申告敬遠は当然の策だったと思う。

 が、申告敬遠はランナーが溜まるというリスクがある。その懸念通り、2点目は押し出し四球で入った。

 沖縄尚学の東恩納は、今日もテンポ良く投げた。

 1点こそ取られたものの、集中打を許さないのは沖縄予選から同じであった。

 無失点記録が途切れたのは、変に意識しないで済むようになったわけだから、却って良かったのではないか? 

 それにしたって、試合終了ごとにキャプテンが次の試合のクジを引くのは興醒めもいいところ。

 しかも、完全なフリー抽選でないのもハガい。

 先日、ティップネスで太っちょに、そのことを訴えた。

 太っちょは、かつての抽選光景をドカベンで知ったと言う。

 わしは、いつも固唾を飲んで、その光景を見守っていたんじゃい。

 
「優勝候補の対戦は激闘が予想される」 

 そうゲンダイが書いた通り、広陵-慶応はタイブレークに縺れ込んだ。

 ただ、後半は広陵が押しに押していた。

 しかし、勝ち越せなかった。それが最大の敗因である。

 広陵とすれば、高尾の立ち上がりが悪く、3回までに3失点したのが大きく響いた。

 広陵の9回裏の攻撃であるが、ノーアウト1塁で真鍋にバントを指示したのは疑問だった。

 相手投手はサイドハンドだし、
「絶対に強攻する」と思っていたが…。

 結局、真鍋はバント失敗。それでは流れが慶応に行ってしまうわな。

 タイブレークは、1番からだった慶応の方が打順の巡り合わせが良かった。

 エラーでの1得点だけでなく、5番の延末にタイムリーが出て3点差になったことで一気に勝勢になった。

 広陵も粘ってツーアウト満塁まで持って行ったが、最後は1番の田上が空振りの三振。

 ツーストライクになるまでにも空振りがあったし、ピッチャーよりも田上の方が硬くなっていたな。

 広陵は攻守にまとまり、実にいいチームであった。3回戦で姿を消すのは本当に惜しい。

 森林監督の勝利インタビュー中に、準々決勝の相手が沖縄尚学と知らされて吐いた。

 朝ドラトラップがある第1試合というのもシャレにならん。

 気が早い話だが、決勝戦は慶応-仙台育英になるような気がする。

 選抜大会の1回戦でのカードが夏の決勝戦のカードになったら、2019年の履正社-星稜以来か。

 そんなことは滅多になく、わしが記憶する限り、履正社-星稜だけである。

 第3試合は呆けて見ていた。そんなもん、第2試合の後遺症によるに決まっているだろ。

 試合は八戸学院光星が6-3で逃げ切った。

 結果的に初回の4得点が大きくものを言ったわけか。

 それにしても、レフトのトンネルは文星芸術大付には痛かったな。

 八戸学院光星は投手リレーにも成功した。

 とはいえ、洗谷が登板直後の8回はショートのファインプレーがなかったら、どうなっていたことか?

 八戸学院光星は地味ながら投打にバランスが取れている。

 次の土浦日大戦も八戸学院光星が優位だと思われる。

 第4試合アは専大松戸にとっては、何ともハガい敗戦だった。

 6-0から逆転され、平野も未登板で終わった。

 あれだけ投手陣が打たれているのに平野を投げさせなかったのだから、状態がよほど悪かったのだろう。

 この試合でも、
「負けに不思議の負けなし」を実感した。

 6-0とリードしていても先発のサイドハンドでは持たないと思っていたら案の定で、守備のミスも出た。

 ノーアウト満塁でサードゴロをはじいたことで2点入って、なおもノーアウト2、3塁ではピッチャーはきつい。

 うまく捌いていれば、5―2―3のダブルプレーだったのだからな。

 勝ち越し点は、ワンアウト満塁がツーアウト満塁になってからの押し出しデッドボール。それも初球。

 次打者は左だし、ここで左腕にスイッチという手もあったのではないか? 

 なんといっても気の毒なのは、新幹線の遅延で試合終了までに到着できなかった専大松戸の応援団である。

 今日はこのまま一泊して、明日、引き返すことになるのか?

 そういう事情を知っていたであろう観衆は、専大松戸を後押しした。

 実況の太田アナも専大松戸寄りだったように聞こえた。

 他のアナが淡々と実況する中、太田アナは相撲の実況と同じ乗りで、エモーショナルな実況をした。

 それにアヤはつけん。わしは、淡々と実況する方が嫌いだ。

 明日は朝からスイッチ全開にしないといかん。第1試合が仙台育英-履正社だからである。

 先発ピッチャーは高橋と増田か? 先発ピッチャーの調子を見誤った方が不利になることは南海権左でもわかる。

 というわけで、テーブルが届いた。メシはテーブルの上で食べるに限る。

 とっつぁんのように車座での食事の金太郎アメでは体を悪くするわ。

 ちなみに、今日は鯖と鰯の夕飯であった。それなら0点ということはなかろう。

 毎日が赤点の夕飯でも悔いはなしだ。了

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