大会11日目
プー太郎生活2927日目。
仙台育英-履正社はレベルの高い試合だった。
最後までどちらに転ぶかわからない試合展開に手に汗を握った。
仙台育英の決勝点となったスクイズは、あれしかないという点の取り方であった。
試合に入り込んでいたわしは、そのスクイズは全く読めなかった。
そういうファンが多かったのではないか? それだけに須江監督の采配が光った。
仙台育英はリリーフに出た福田から決勝点を挙げたが、福田が先発だった方がチームとしては嫌だったかもしれない。
福田だったら、先制ツーランなどはなかったと思われる。
履正社とすれば、3回裏に2点差にできなかったのが痛かった。
2点のリードとなったら、仙台育英は追いつけなかったであろう。
それにしても、仙台育英はよく勝ったな。
エラーを連発するわ、暴走があるわで、嫌な流れだったからな。
9回表もツーアウトから出たランナーがキャッチャーからの牽制球でアウト。
そのまま9回裏に入ったから、「同点、いや、逆転まであるかも」と呟いた。
ワンアウトからトップバッターがセンター前ヒットを打ったのを見て、「そらな」という声が出た。
が、2番バターがショートゴロ併殺。最も併殺を取りやすい所に打球が飛んだのが履正社には不運であった。
履正社が3回戦で甲子園を去るのも惜しい。今大会は「優勝候補同士、早くも激突」になっているから仕方ないが。
智弁学園は完敗だったな。持ち前の打力を発揮できず、エラー絡みで失点を重ねた。
今日は、かつて「若いけど策士」と言われた佐々木監督の策がズバリだった。
何と言っても、左腕を先発させたのが功を奏した。
智弁学園とすれば、軟投派の左腕を「打てる打てる」と思っているうちに回が進んだ感じだろう。
その左腕の好投の要因は、8回まで奪三振0ながら、四死球がゼロで無駄なランナーを出さなかったことである。
それと、守備陣が無失策で、センターなどにファンにプレーが出たのも大きかった。
9回裏の継投も決まった。リリーフしたのはサイドハンドだから、右の本格派に強い智弁学園打線対策を徹底したわけだ。
佐々木監督の勝利監督インタビュー中にまた吐いた。花巻東の準々決勝の相手が仙台育英たぁ。
またしても東北対決か。組み分けの結果を知って、東北地方のファンは天を仰いだであろう。
第3試合は日大三が勝つと思っていたが…。
やはり先制されたのが痛かった。2失点目も効いた。
そして、何と言っても5回裏の4失点がハガかった。
説明の仕様のない失点の仕方に近かったからである。
今日は打線も振るわなかった。これは、おかやま山陽の投手陣が良かったことによるが。
おかやま山陽は地味ながら好チームだな。次の神村学園戦も、どちらが勝つか、予想がつかない。
「野球はツーアウトから」 「失点にはエラーとフォアボールが絡む」
第4試合は、それらを地で行った試合となった。
神村学園の10点は全てツーアウトからで、エラーとフォアボールが絡んだ。
北海も神村学園の先発右腕から5回途中まで4点取ったが、リリーフに出てきた左腕にノーヒットに抑えられた。
智弁学園打線もそうだったように、強力打線が左腕を打ちあぐむというのも何度も見てきた。
今日でベスト8が出揃った。
抽選時に予想したベスト8進出校のうちで当たったのは沖縄尚学、八戸学院光星、仙台育英の3校のみか。
これは例年のことである。本当に予想は難しい。
さ、明日は久々のティップネスだ。その帰りに床屋に寄る。
髪を切って気分を一新して、残りの3日を楽しむこととしたい。
しかし、もう3日しかねぇたぁ、信じられん。
大会が始まったと思ったら、あっという間に終盤戦というのも例年と同じである。
あ゛~、虚しい。了