たったの1行
プー太郎生活3080日目。
郵便受けを開けたら、ベースボールマガジン社の選抜ガイド号があった。
例年と同じく大会総展望の記事に最初に目を通したところ…。
「悲願の初優勝狙う神宮大会覇者・星稜を軸に、大阪桐蔭、広陵もV候補!!」との見出しが目に飛び込んできた。
そうか。星稜が優勝候補筆頭か。
とはいえ、あの奥川のチームでも優勝できなかった星稜が優勝できるのか、大いに疑問である。
それから大会総展望の記事を読んだのだが、優勝争いについての言及がたったの1行で吐いた。
「明治神宮大会の覇者である星稜、連続出場の大阪桐蔭、広陵が優勝候補に挙がってくるが、用具変更で勢力図が変わってくるかもしれない」
これでは消化不良もいいところ。ストレスの塊となった。
ベースボールマガジン社の選抜ガイド号の大会総展望は年々中身が薄くなってきているが、今年の薄さは究極タイガーだ。
チームの紹介が他の雑誌に比べて充実しているとはいえ、「そういうこっちゃいかん」もいいところである。
これは、来週、田無に買い物に行った際、本屋で「ホームラン」を立ち読みするしかないか。
チームの紹介に目を通したところ、大阪桐蔭の評価が低いのに驚いた。
なんといっても、チーム紹介の見出しが大人しい。
「堂々の5年連続出場!! 見せる強豪校のプライド」
これでは、その強さがまるで伝わってこないじゃないか。
「分厚い投手陣を前面に、近畿王者から全国王者へ虎視眈々」とかがチーム紹介の見出しになると思っていたわ。
その点、星稜と広陵のチームの紹介は勇ましい。
星稜は、「高い総合力と神宮王者の風格 エースを中心に石川勢初優勝へ」。
広陵は、「中国大会で史上初の3連覇! 03年以来の春制覇へ、機は熟した」
記者によって筆致が違うとはいえ、大阪桐蔭のチーム紹介の見出しは納得いかん。
その大阪桐蔭であるが、エースの平嶋の防御率が通算で2,01というのは悪いな。
チーム打率は.319だし、あのチーム紹介になっても仕方ないか。
星稜と広陵は、新チーム結成以来、1敗しかしていないというのも評価が高い由縁であろう。
ちなみに、大阪桐蔭は42勝4敗1分である。
驚いたのは、愛工大名電が27勝17敗と、えらく勝率が低いことである。
なるほど。それもあって、東海大会で準優勝だったのに、東海で3番手の扱いだったわけか。
ちなみに、Aランクは、青森山田、作新学院、関東一、星稜、大阪桐蔭、広陵、高知の7校である。
あり得ないのは、神村学園をCランクとしていることある。
「甲子園4強メンバーが9人 充実の戦力で昨夏超えなるか」が、どうしてCランクなんだ?
チーム紹介とCランクとで、まったく整合性が取れていないじゃないか。
わしは、広陵が出場する度にベンチ入りメンバーの「尊敬する人物」をチェックしている。
毎回、全選手が「中井哲之監督」と回答するからである。
が、今年は、「大谷翔平」、「両親」とした選手がそれぞれ1人いた。
ということは、「中井哲之監督」とするのは決まり事ではなかったわけだ。
今回は全員一致でなかったとはいえ、それだけ多くの選手が「尊敬する人物」をチームの監督と答えることは驚嘆に値する。
なお、大阪桐蔭のベンチ入りメンバーで「尊敬する人物」をムーミンとした選手は0である。
ともかく、今大会が稀に見る混戦であることは確かである。
それはそれで見所が多いので楽しみだ。
あ゛~、明日、明後日とメンドーな在宅ワークを控えている。
両日とも午後5時までがタイムリミットというのがハガい。
「仕事があることはいいことだ」と割り切るしかあるまい…。了