転移の可能性か…

 
 プー太郎生活3097日目。

 今日の小太郎は午前中は普通に歩いている感じであった。

 が、検査結果は…。

 
「後ろ右足の骨に転移した可能性が高いです」

 レントゲン画像を見たところ、後ろ左足は骨がちゃんと映っていたのに対し、後ろ右足の骨は薄くしか映っていなかった。

 腱鞘炎とかだったらとの期待は打ち砕かれたわけである。

 ただ、悪性肉腫は肝臓や肺に転移する場合が多く、足の骨に転移するケースはレアケースらしい。

 それより気掛かりな結果は、エコー検査で肝臓に小さな影が2、3あるということである。

 それも転移とは確定できないそうだが、最近の小太郎の様子から、わしは転移だと思っている。

 しかし、こんなに早く転移するとは…。

 獣医も
、「予想外の早さ」だと言っていた。

 それで、
「もし転移なら2、3月しか持ちませんか?」と尋ねた。

 答えは
「YES」。その場でへたり込みそうになった。

 それにしても、5回目の抗癌剤投与から3週間も経っていないのに転移するとは…。

 とりあえず、薬が2種類出された。

 1つは分子標的薬という抗癌剤の1種の薬。もう1つは消炎鎮痛剤。

 ともに1週間分で、1週間後に再検査という運びになった。

 1週間後の検査結果が良いことを祈るしかない。

 これでわしが食欲不振とかで倒れたら、小太郎の面倒を見る人間がいなくなる。

 それで無理してハンバーグカレーを夕食として食った。

 果たして、その無理がいつまで続くか? 

 1つ言えるのは、今年は選抜大会を楽しむ余裕は全くないだろうということである。了

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