大会9日目

 
 プー太郎生活3127日目。

 8時15分からの中継で、星稜、阿南光ともエースが先発でないと知って吐いた。

 特に阿南光に対してである。エース・吉岡がチームの大黒柱だからである。

 阿南光の監督は、前の試合の勝利監督インタビューでジャイアントキリングを宣言していた。

 その絶対条件は吉岡が星稜打線を2点以下に抑えることだったはずだが。

 阿南光の先発のアンダーハンドは、吉岡に比較して、かわい子ちゃんだった。

 案の定、序盤に失点を重ね、その失点が取返しが利かない失点となった。

 2回からリリーフした吉岡が1失点だっただけに、
「吉岡が先発だったら…」と悔やまれる。

 星稜は3番手ピッチャーが先発だった。エースの佐宗と2番手の道本の状態が悪かったからだという。

 相手が非力な打線だったとはいえ、その3番手ピッチャーの好投が光った。

 星稜は次の試合で誰を先発させるのか? エースの佐宗だと思われるが…。

 第1試合の解説は、今大会では2度目の解説の杉本さんであった。

 準々決勝での解説ということは、今日が最後の解説だろう。

 解説力№1の杉本さんに2試合しか解説させないとは、NHKは何を考えているんだ! 

 NHKに不幸の手紙を送りつけたい心境である。

 第2試合は健大高崎が昨秋のリベンジを果たした。それも文句なしの勝ち方で。

 山梨学院としては、先発左腕が爪を痛めたのが余りにも痛かった。

 4回からユニフォームに血がついていたので、解説の杉浦さんも心配していたのだが。

 その影響だろう。5回に打ち込まれた。

 血染めの投球で、星飛雄馬の決勝戦でのピッチングに頭が行った。

 爪を割っていたことでスローボールしか投げられなくなったが、そんなもん、誰だってアクシデントがあったと思うって。

 星のスローボールをサヨナラホーマーした花形が、
「ついに星に勝った」とベースボールを回るシーンに子供心に吐いたものであった。

 話を健大高崎-山梨学院に戻すと、山梨学院が勝てる試合ではなかったな。

 投打とも明らかに健大高崎の方が上だった。

 健大高崎が6回から継投に入ったところで、
「まだ早い」と呟いた。

 それまで先発の佐藤が1安打と山梨学院打線を寄せつけていなかったからである。

 佐藤は血豆が出来たからか。となると、明日、1日休めるのは大きいな。

 これで準決勝の第1試合は星稜-健大高崎という前評判の高いチーム同士の対戦となった。

 ロースコアの試合になることは必至である。

 第3試合は、昨日勝った勢いを駆って青森山田が勝つと思っていたが…。

 今日は青森山田が攻守に嵌った。

 何と言っても、1点リードの2回のツーアウトランナーなしからセカンドゴロエラーに端を発した3失点が痛かった。

 結局は、レフトが目測を誤っての2失点目、3失点目が致命傷になったわけか。

 それにしたって、青森山田はチャンスを逃し過ぎた。

 2回はノーアウト2塁、3回はワンアウト3塁、4回はノーアウト1、2塁で無得点。

 終わってみれば、11安打しながら2得点で、14残塁。それでは勝てん。

 戦前、中央学院は全くのノーマークだった。

 それがベスト4に進出するのが甲子園の怖さである。

 ただ、
「何たら旋風」ではないのでイライラ感はない。

 わしは、新湊旋風とか金足農旋風とかが嫌いなんじゃい。

 第4試合の近畿対決は報徳学園に軍配が上がった。

 今年も昨秋に負けた報徳学園が選抜大会で借りを返したわけだ。

 抽選時に早々と大阪桐蔭と報徳学園が準々決勝に当たる組み合わせになった際、そうなるのではないかと思った。

 その辺の勘はまだ冴えているということか? 

 大阪桐蔭としては完敗に近い試合だった。

 エースの平嶋が立ち上がりに乱れ、相手エースの今朝丸にあれだけのピッチングをされてはな。

 何より大阪桐蔭に流れがなかった。初回に3番と5番にタイムリーが出なかったことが大きかった。
 
 ところで、8回表の境の盗塁死だが、わしにはセーフに見えた。

 あれがセーフだったら、バッターが3番の徳丸だったので、どうなっていたかわからないところであった。

 大阪桐蔭としては、8回裏の2失点が重すぎた。懸念された守備の乱れがあっての失点だったし。

 大阪桐蔭は昨年同様に例年の打線に比べて打線が弱いので、夏の予選を勝ち抜けるか、怪しいと言わざるを得ない。

 準決勝の中央学院-報徳学園は、どう見ても報徳学園が有利。

 決勝戦は健大高崎-報徳学園になるのではないか? 

 明日、本場でメジャーリーグが、日本ではプロ野球が開幕する。

 選抜大会は休養日だが、何とか虚無感イーソーを免れられそうである。了

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