大会10日目

 
 プー太郎生活3265日目。

 第1試合は広陵-東海大相模という今大会初のAランク同士の対戦。

 接戦が期待されたが、意外な大差となった。

 とはいえ、高尾が予選の終盤から疲弊していたことと広陵打線が大型左腕の藤田と相性が悪いので、大差もあり得ると予想していた。

 言っとくが、これは後出しジャンケンではないぜ。

 後出しジャンケンは石原と小池だけでたくさんだ。

 広陵の先発が左腕の山口というのは意外だった。

 広陵は4期連続の甲子園出場だが、いずれの試合も高尾が先発し、ほとんどの試合で高尾は完投していたからである。

 やはり疲労が溜まっていたと、中井監督は見たのだろう。

 広島予選の準決勝から厳しい試合の連続だったからな。

 それと、東海大相模に左バッターが5人ということも、中井監督は考慮したと思われる。

 この試合、先制したのは広陵で、2回裏にパスボールで得点した。

 これでゲームは面白くなると思ったが、続くワンアウト2、3塁を逃した。

 ここでもうひと押しあれば、回が浅かったとはいえ、東海大相模としても焦りが出たかもしれない。

 東海大相模は、3回表にすぐに反撃に出た。

 と言っても、フォアボール、デッドボール、デッドボールと、相手がくれたチャンスではあったが。

 このチャンスの3番の中村が左対左をものともせず、センター前に2点タイムリー。

 ここ辺の勝負強さはさすがである。

 5回表の東海大相模は、ツーベースと送りバントで、ワンアウト3塁のチャンスを掴んだ。

 ここで広陵の中井監督は、バッターが1番の右バッター・才田ということもあって、高尾をマウンドに送った。

 だが、高尾は明らかに疲弊していた。

 ボールが全く走っていなく、3連打を浴び、この回、東海大相模に勝ち越しの3点が入った。

 さらに6回表には、3連続でタイムリーツーベースを打たれ、決定的な3点を失った。

 甲子園の試合で高尾がこれだけ打たれたのは初めて。

 中井監督が高尾の先発を回避した理由がわかったというものである。

 一方、広陵打線は藤田に完全に抑え込まれた。

 6回で藤田が降板するまで、2安打1得点。それでは勝てん。

 大差がついたということもあり、東海大相模の原監督は、7回から2番手の右腕・高橋を送った。

 藤田の球数を少なくするという面でも、東海大相模としては理想的な投手リレーであったろう。

 結局、高尾は7回から3番手にマウンドを譲った。

 自分でも限界を感じていたのか、負けた後も高尾は淡々としていた。

 今日も朝ドラトラップがあったので、8時15分までBS・朝日4Kで見て、8時15分からNHKで視聴しようとした。

 が、台風関連のテロップで画面がうざったかったので、今日は終日、BS・朝日4Kで見ることにした。

 BS・朝日4Kだとニューストラップもないしな。ただ、タマホームのCМの金太郎アメには吐いたが。

 第2試合は関東一-明徳義塾。

 この両校が初めて甲子園で対戦したのは87年の選抜大会においてである。

 その試合は仕事で見られず、帰宅してから録画したので見ようと思ったところオヤジが、
「関東一、よく勝ったな」と言いくさって激怒したのであった。

 当時はまだ明徳義塾は甲子園では新参高校だったが、既に鬼チームと認識されていたのである。

 その鬼チームは、1990年代後半かた2000年代にかけて大型チームとなった。

 近年は好チームではあるものの、大型チームではなくなっている。

 今年のチームも好チームではあったが、今日の関東一戦は守備のミスと打撃不振で敗れた。

 対照的に関東一は守備が素晴らしく、3番手のエース・坂井が力投した。

 守備では7回裏のセカンドとサードのファインプレーが素晴らしかった。

 そこで打球が外野に抜けていたら、終盤は打線が池﨑の打たせて取るピッチングに翻弄されていただけに、この試合を落としていただろう。

 逆に明徳義塾はキャプテンのセカンドが同点になるタイムリーをしてしまった。

 ただし、キャプテンは7回表にはツーアウト1、2塁でライト前ヒットかと思った打球に飛びついて失点を防いだが。

 また、明徳義塾は7回裏のノーアウト1、2塁でのバント失敗が痛かった。

 4番に代えてピンチバンターを送ったのだが、そのバッターがスリーバントを失敗。

 回裏は関東一に2つのファインプレーが出たし、7回裏の攻防が勝負の分かれ目だったことは確かである。

 それにしても、関東一の先発ピッチャーが畠中でも坂井でもないのには驚いた。

 普段は3番・レフトの左投げの坂本が先発だったが、何とか1、2回のピンチを凌いだ。

 その後は畠中を挟んで、5回からエースの坂井を投入した。

 だからして、1、2回に先制できなかったことも明徳義塾の敗因の1つと言える。

 ほぉー。準々決勝の第1試合は東海大相模-関東一と決まったか。

 総合力では東海大相模が上だが…。

 第3試合は朝日が
「5強」とした最後の砦・青森山田が石橋に順当勝ちした。

 これで朝日もちったぁファンに顔向けできたか?

 しかし、誰だって、3回戦を前に健大高崎、大阪桐蔭、報徳学園、智弁和歌山が姿を消すとは予想できなかったって。

 青森山田の兜森監督は、今日はエースの関を温存する腹づもりだったくせぇ。

 関は投球練習をしていなかった。

 結局、控えの3人の継投で石橋を0点に抑えた。

 青森山田は5得点。初回の4番・原田のセンターオーバーの先制ツーランが効果的であった。

 その後も1点ずつではあったが得点を積み重ね、危なげなく勝った。

 次の滋賀学園戦も青森山田の優勢は否めない。

 大物食いをした次の試合であっさり負ける…。

 高校野球ではよくあることで、今日の霞ケ浦がその例となった。

 智弁和歌山打線を翻弄した2年生左腕が今日は打たれた。

 智弁和歌山戦ほどスローカーブが有効でなかったことは明らかだった。

 打線も智弁和歌山戦で見せた粘りがなく、3安打のみ。

 智弁和歌山戦で精力を使い果たしたとしか思えん。

 滋賀学園であるが、打ち込まれたわけでも制球を乱したわけでもないにも関わらず、5回途中でエースを変えた采配には驚いた、

 しかし、リリーフしたピッチャーが好投した。つまりは、采配が的中したわけだ。

 さて、明日は早実の3試合目がある。

 競馬がヘタクソな奴が
、「大社に勝てそうですか?」とラインしてきたが…。

 中村が鶴岡東戦のようなピッチングをしたら勝てるはず。

 ただ、今日の霞ケ浦の2年生左腕がそうだったように、2試合連続で好投できる保証は何にもナイマンだから何とも言えん。

 大社の左腕も披露が蓄積しているはずだから、報徳学園戦のようなピッチングは出来ないと思うが…。

 明日も今頃吐き倒れているなよ。了

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