抜歯

　
　プー太郎生活3429日目。

　「歯の嚙み合わせが出来ていませんね」　

　歯科医にそう言われ、右上奥歯の抜歯を決断した。

　硬い物が噛めないうえ、グラグラして痛みもあったしな。

　しかし、麻酔が苦痛だった。

　それでもガキの頃に乳歯を抜いた時に刺された麻酔注射ほどではなかったが。

　長い注射の後、一旦、うがいをするように言われ、電動椅子が起きた。

　歯科医師が席を外したので歯科衛生士に、「もう抜いたのですか？」と、大ボケをかましてしまった。

　「いえ、これからです」とは、相当吐いたくせぇ。

　今日、わしに付いた歯科衛生士はかわい子ちゃんだっただけに、よりハガかったわ。

　間もなく歯科医が戻って来て抜歯を始めた。

　抜歯は前に住んでいたクソアパートの傍にあったうらぶれた歯科医院で親知らずを抜いて以来である。

　抜歯の時のあの嫌な感覚が蘇った。

　が、今回は本来なら抜いてはいけない奥歯。

　抜いた後でけっこう大きな空白ができたので、「まだ持たせるべきだったか」という後悔という名の地獄に落ちている。

　抜歯したことで、今日の飲酒、風呂、運動が禁じられた。

　って、「わしは酒は飲まない」と何度も言わせるな。

　風呂と運動は、歯科医院に行くまでにティップネスで既に済ませとる。

　痛み止めと抗生物質を受け取るため、歯科医院の隣にある薬局に寄った。

　今回はマイナ保険証の提示を求められなかった。

　薬剤師によって、その辺は違うくせぇ。

　しかし、痛み止めがなかなか効かんぞ。

　現在、午後８時。まだ夕食が摂れずにいる。

　昨日の日記で、「ステーキを食ったる」などという大見得を切ったが、それどころの話ではない。

　痛みが引かないことを考えて、帰宅途上で買ったパンで、午後10時頃に済ますしかあるまい。

　昨日は午前０時までフジテレビの記者会見を見ていた。

　さすがに、それが限界だった。同じような質問の金太郎アメ状態になってきていたし。

　それにしても、10時間半の記者会見たぁ。

　じじぃ達には拷問だったわな。

　というか、中居が記者会見をしろよ。あの野郎、逃げやがってぇ。

　なんにせよ、昨日の記者会見は、フジテレビが信用を取り戻すには「far from」だったと言える。

　日枝が出て来ないのではダメよ。

　ガッカリしたのは、日刊ゲンダイの記者の質問がヌルかったことである。

　その点、東京新聞の望月衣塑子記者の質問は舌鋒鋭かった。

　演劇をやっているとかで声も通っていたし、日刊ゲンダイの記者とは大違いだった。

　豊昇龍の横綱昇進のニュースがフジテレビの記者会見で隠れてしまった。

　それは豊昇龍には気の毒だったな。

　豊昇龍には悪いが、協会幹部連が下駄を履かせたことは確かである。

　直近の２場所が13勝２敗、12勝３敗なのだからな。

　明日は、ティップネス帰りに消毒で歯科医院に寄る。

　明日も昼日中に行けるということで、かわい子ちゃん歯科衛生士は、わしのことを怪しい奴と思ったであろう。

　クソ～、まだ痛ぇ。何とかしてくれ。了