津波とは、ある突発的な原因で発生する周期が数分から1時間ぐらいの海の波のことをいいます。そして、地震に伴う津波は、日本にもしばしば大きな被害を与えてきました。
1960年5月チリ沖で、マグニチュード9.5の大地震が起こりました。このチリ地震は史上最大の地震とされ、地震の際には地球の自転が狂い、地球が寺の釣り鐘のように震えたといわれます。
チリ地震による津波は、地震発生から約23時間で太平洋を渡ってくるという予期せぬ速さで日本の沿岸に押し寄せてきました。津波は水深のある方が速く伝わるのです。三陸海岸では6mの高まりとなり、日本全体で140人が犠牲となってしまいました。
三陸海岸ではリアス式海岸が発達していますが、リアス式海岸は湾口が広く湾奥が狭くなっています。そのため津波は湾口から湾奥に向かって波高を高めて侵入し、大きな被害を与えました。
津波の場合、とくに恐いのは引き潮です。引き潮は人も家も船も陸にあるものをものすごい力で根こそぎ海に持っていくからです。
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