ストリートチルドレンとは、住む家がなく、街頭で日雇い、物売り、物乞いをしている子供達をいいます。
こうしたストリートチルドレンが生まれる最も大きな原因は、家庭にあると考えられています。再婚相手による暴力、子供の稼ぎが悪いために暴力をふるうなどのいわゆる虐待に耐え切れなくなった子供達が逃げ出してくるわけです。
彼らは早朝から遅くまで靴磨きやごみ拾い、車のガラス拭きなどの簡単な仕事をして、雀の涙ほどのお金をもらって生活しています。旅行者の靴を勝手に磨いて、金を請求するなどはかわいい方で、盗みをしている子供も少なくありません。
ただ、子供達の立場からすれば、自分の仕事が何であろうと、そして盗みを働こうと、毎日、毎時間そのものが生きるために勝負しているようなものなのです。このような苦しい現状から少しでも解放されるために、薬物へと手を出す子供達が後を絶たないのが現状です。
NPO(民間非営利団体)が救いの手を差し伸べようとしていますが、全世界で3000万人ともいわれるストリートチルドレンすべてを救済することは到底不可能でしょう。
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