前回のあらすじ…マネジャーの肩書きを持つ、美人エステシャンが登場した。しかし、この女性は敵の幹部であった。「カウンセリング」という名目で、別室に連行されたアホウの運命はいかに? ナレーターは名古屋章=帰って来たウルトラマンの語り手。
別室での会話
女性:私は今31歳で、身長163cm、体重48kgなんです。
わし:はあ(一瞬、見合いかと思った)。
女性:昔は63kgあったんですよ。でも、エステに通って、今の体重になったんです。キムラ様も、きっと理想の体重になりますよ。
わし:はあ(なんか、やべぇ雰囲気になってきたなぁ)。
女性:でも、ただ体重を減らすだけでは意味がないんですよ。
わし:はあ(敵はまさにシューティング・レンジだな)。
女性:キムラ様は好き嫌いはありますか?
わし:ええ、酢の物と高原野菜が食べられません。
女性:それなら長期コースがお勧めですよ。
わし:はあ(来たな〜)。
女性:今のコースですと、3か月間のコースですので、どうしても無理があって、体質の改善まではできないんですね。
わし:…。
女性:2年間有効のスペシャル会員になられますと、通常料金の50%以上もお得で、じっくり体質改善もできるんです。
わし:…。
女性:特別会員は人数限定で、複数のエステシャンの推薦がないとなれないんですよ。キムラ様はよく来てくださいますし、エステシャンの評判もいいので、特別会員の資格があるんですよね。
わし:はぁ(やにさがってんじゃねぇ)。
女性:どうですか? せっかくですから、ご自分に思い切って投資されてみたら如何ですか?
わし:値段はおいくらですか?
女性:××万円です。
わし:無理すれば払えないこともないですが(ばかなことを言ってんじゃねぇ)、ちょっと考えさせてください。
その後、如何に特別会員が得かを延々と彼女は言っていた。また、わけのわからんうちに、人生相談みたいな会話に持っていかれた。
女性:キムラ様は独身なんですか?(ほっといてくれぃ)。きっと良いご縁がありますよ。(じゃ、あんたがヒトミゴクウになってくれよ)
とかなんとか言っているうちに契約してしまった。
ま、確かに、あまりにデタラメな食生活や普段の不摂生で、どうしようもねぇ体になっているからな。それに、スペシャル会員になると、料金そのものはベラボーに得ではあるしな。(自分で自分に言い訳してんじゃねぇ)。額については永遠の謎である。
あ゛〜、金が全くなくなる。さらば歌舞伎町、さらばキムラよ。