両者リングアウト


 知り合いの知り合いのツテで小田原に行くことになった。

 それにしても、小田原とは遠い。まさに小田原くんだりだ。北条早雲じゃねぇぞ。


 しかし、ホームでも勝てんもんがアウェイで勝てるかってんだ。


 今回何より不安だったのは、相手の写真がなかったことである。キムラ店でも写真指名なしで入るとロクなことにならないのは経験済みだからだ。

 でも、会ってみたら十人並みで器量は悪くはなかった。しかし、いかんせん、話が噛み合わない。
ま、わしと会話が合う人がそうそういるとは思えんがな。

 「女性と話しを合わせるには女性週刊誌を読むのがいい」とSPAに書いてあったが、そこまでしたくはない。ていうか、女性週刊誌を読む柄じゃねぇ。だいいち、そんなもん、恥ずかしくてよう買えん。

 もう一度小田原まで会いに行く気がしなかったので断ったが、後から聞いたら向こうも速攻で断ってきたとのことであった。

 まさに両者リングアウト。ジャンボ鶴田とニック・ボックウィンクルじゃねぇぞ。いや、そんないいもんじゃねぇ。
ザ・シークとタイガー・ジェット・シンだ。


※先日、アラビアの怪人ザ・シークが死んだ。わしは、シークが反則をしない試合を見たことがない。実況していた倉持アナがシークにガラスで襲われ、大流血させられたことが忘れられん。
奴の反則はまさにミラクルだった。


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