タロウでは、まずウルトラの母で吐かされた。いったい、このキャラは何なんだ?
また、バードン戦で助っ人に来た長兄のゾフィーが返り討ちに遭ってボロボロにされ、その死体が雨ざらしにされたシーンには声が出なかった。
さらに、「あ、タロウの首が吹っ飛んだ」という回にも吐かされた。怪獣の手斧によってタロウの首が刎ねられたのだが、心臓の力によって首が元に戻って、今度は怪獣をやっつけるという話であった。そのあまりの荒唐無稽さに怒りを禁じえなかった記憶がある。
とまあ、ここまではまだ我慢できたが、シリーズ後半のダメ怪獣の連続にはさすがにキレた。モチツキ怪獣・モチロンだと? 野菜怪獣・モットクレロンだって? 「俺ら子供をなめんのも大概にせいよ」と激怒したもんだ。
このほかにも、兄弟が束になってかかったテンペラ−星人戦、助っ人に来た帰ってきたウルトラマンが逆にカラータイマーを取られてしまった話、エースまでの5兄弟が1人1人太陽系の惑星でタイラントに殺されていった回など、タロウでは発狂しそうになった話は枚挙に暇がない。
※ところで、バードンに殺されたゾフィーがいつの間にか生き返っていたのはどういうわけだ?
そして、極めつけはウルトラマンレオシリーズである。新シリーズに期待したわしは初回から裏切られることになる。
第1話のウルトラセブンがレッドギラス、ブラックギラス、マグマ星人にボコボコにされて足をへし折られるなんて話はひど過ぎだ。
また、次のツルク星人の回は残酷そのもので、幼い兄妹の父親がツルク星人に真っ二つにされるが、その遺体が横たわっているシーンが画面に映るのである。おい〜、それは小学生以下の子供にはあまりにも刺激が強過ぎるよ。
そしてデタラメの極みは、「ウルトラ民話」シリーズである。星人に極小にされたレオがウルトラマンキングの打ち出の小槌で大きくなる話など、あまりのばかばかしさに子供ながら爆笑してしまったわ。
さらに、「ダン・アンヌ、運命の再会」という話にも死んだ。後でじっくりこの話を見たが、セブンの最終回の話を冒涜するものであった。
それと、恐ろしいほどの強さを見せて、一旦宇宙に去ったマグマ星人が女の宇宙人に告白して振られるってのにも狂わされた。
ここまでくると、ウルトラ兄弟対レオ兄弟の話や宇宙に基地を構えていたMACが宇宙怪獣に丸飲みにされて隊員が全員殉死するという話には何の感慨もなかった。
そして、とどめが最後のウルトラ円盤シリーズである。このシリーズを後にビデオで研究したが、スタッフが手抜きで作っているのがありありと伝わってきた。
こうして、エース→タロウ→レオとだんだん内容がひどくなって行き、視聴者であるわしらガキから愛想をつかされ、ここにウルトラマンシリーズは崩壊したのである。
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