命が安いコロンビア
            

 コロンビアは、南米ではブラジルに次ぐコーヒー豆の生産国である。コーヒーの銘柄コロンビアは、酸味と苦味のバランスの良いことで知られる。またコロンビアは美人が多いことで誉れ高く、コスタリカ、チリとともに美人が多い3C国とされる。

 しかし、コロンビアは南米で最も治安の悪い国とされる。コロンビアには麻薬組織が無数にあり、コーヒー農家がマフィアに脅されて麻薬栽培を強要された例も枚挙に暇がない。政府も麻薬カルテルには手を出せないのが現状である。

 麻薬組織が跳梁するコロンビアは、外国人旅行者にとって危険このうえない国とされる。外務省の発表によると、コロンビアの危険度ランキングは最高ランクの5である。

 以下は、ある雑誌に掲載されたコロンビアについての記事である。

 「この国に行くと言おうものなら、あなたの保険会社は『コロンビアでは毎日4件の誘拐と73件の殺人が起こっている。ロシアンルーレットの方がまだ生き残れる可能性が高い。警察や軍は全く頼りにならず、裁判官や外交官も頼りにならない』と忠告するだろう」実際、外国人旅行者は、窃盗、誘拐、殺人のターゲットとなりやすく、軍や警察は全くあてにならないらしい。

 このようにコロンビアでは人の命が軽い。1994年のワールドカップで、オウンゴールを献上したエスコバルが帰国後に射殺されたのは衝撃的な事件であった。

 それでもコロンビアに旅行に行く勇気のある日本人はいるのだろうか? 


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