ばあさん、入院


 話は昨晩に遡る。

 昨日の12時頃、寝る前にトイレ行こうと思い、下に降りてきたら、ばあさんが苦しそうにうめいている。ここ2、3日食欲がなく、元気がなかったのであるが、昨日のうめき方は尋常でなかった。

 で、どこが痛いのか聞いてもまるで答えが返ってこない。「これはいかん」と思い、救急車を呼ぶことにした。時刻は12時半であった。  

 119番にかけたことがある人は知っているだろうけど、119番にかけると、まず、「火事ですか? 救急ですか?」と聞かれる。

 それに答えてから、こちらの住所を言うわけであるが、救急車が来るの、遅ぇ。夜中で道がすいているはずなのに15分近くかかったぞ。一刻を争う場合、この遅さが命取りになるではないか? 

 救急車の人はみんな親切であったが、ばあさんがどこが痛いか言わないから往生していた。なんとか体温や血圧を測ったが、依然としてどこがどう悪いのか、ようわからんかった。

 吐血しているとか意識がないとかいうなら、救急救命センターを有している病院に直行するところであったが、病院を指定できるくらいの余裕はあった。

 で、都立大久保病院を指名した。しかし、「今すぐ検査できる体勢にない」とかで断られた。同じ理由で、都立駒込病院もダメ。

 続いて、「順天堂大学病院を」と頼んだが、医者が他の患者で手一杯と言われ、アウト。しかし、揃いも揃ってダメとはどういうことだ? 納得いかん。

 しゃあないから、近くの病院の病院に連絡を取ってもらった。そしたら診てくれるというので、そこに行くことにした。

 ただねぇ、その病院、あまり評判が良くないんだよなぁ。父方のばあさんはそこで亡くなったのであるが、その時も不親切だったし。いろいろとクレームが来て、だいぶ改善されたらしいけど。

 その病院に着いたのは1時半過ぎであった。それからすぐにレントゲンとかを撮ってうめている原因を調べた結果、腸閉塞と言われた。ただ、それほど深刻でないので、2、3週間の入院で済むだろうとのこと。

 それを聞いてホッとしたのであるが、昨晩もいろいろとハガい思いをした。いきなり、
当直の医者に、「おばあさんの息子さんですか?」と言われた。

 そんなわけねぇだろ。90近いばあさんの息子なら60前後だろが。
ん、ということは、母親と夫婦と思われたわけか? それもハガい。

 また、いろいろと検査している間にトイレに行きたくなったが(小の方)、夜中の病院のトイレなど、怖くてよう行けん。
だもんで、久々にションベンとの闘いを繰り広げることになった。


 ただ、病院でKOされても代えパンツくらいはあるだろうから、余裕を持った闘いであったが。
そして、闘いは、ばあさんが入院する部屋に移るまで続いた。にしても、部屋の真ん前のナースステーションの隣にトイレがあって助かったわ。

 で、部屋に移って落ち着いてから、ばあさんの既往症とかをわしが書かされたわけであるが、
ばあさんの生理のことなんか知らねぇよ。

 それに、ばあさんの体重や平熱もわからんかった。というわけで、その書類、空白だらけ。にもかかわらず、何もアヤつけないで受け取ったぞ。

 しかし、そんなんでいいのか? やはりその病院、やばいのではないか?

 なんだかんだで、家に帰ってきたのは3時過ぎ。4時間ほど寝て出勤したが、ウルトラ警備隊のメロディが鳴った時は、マリアナ海溝よりも深い眠りの中にあった。

 というわけで、午後から帰ってきた。4時間睡眠じゃ、午後いっぱいは持たん。

 職場からそのまま病院行ってばあさんの様子を見てきたが、さすがにまだ元気がなかった。昨日の今日だから、それはしょうがないであろう。

 病院から帰って来て速攻で昼寝したが、ドロように眠っていたところ、足が強烈につってしまい、2時間半で目が覚めてしまった。も〜、昼寝くらいさせてくれよ。

 これから何かと病院に行くことになろう。別に命に別状があるわけではないけど、しばらくマー&キムラは控えたい。



次のページへ進む 前のページへ戻る
日記目次へ戻る トップページへもどる