松井、無念
ヤンキース−マーリンズの第6戦があるというのに、今日も不本意な出勤。もしかしたら優勝が決まるかもしれない大事な一戦なので、今日こそ結果を知らないまま帰る所存であった。
今日は、大リーグに関心のある人間はわし以外に1人しか出勤しない。そして、夕刊紙も休みなので、その人に結果がわかっても言わないように釘を刺しておけば、帰宅するまで結果がわかることはまずないだろうと思った。
それでも不安だったので、帰る際は、例によってコンタクトレンズをはずした。
なにせ山手線の最新車だと、車内の電光掲示板でニュースが流れる恐れがあるからである。裸眼の場合は、そこに映し出される文字を読み取ることはできないのだ。また、情報が耳に入らないようにFM放送を聴きながら家に向かった。
その甲斐あって、結果がわからぬまま家に着くことができた。時に、午後5時。それから、ゆっくりビデオを見たら、8時までは裕にかかろう。すると、日本シリーズを途中からしか見られない。
しかたがないので、イニングの合い間とか、投手交代やタイムなどのロスタイムを早送りで見ることにした。
でも、もし長い試合だったら…。その時は、日本シリーズを切ろうと思った。長い試合も想定して7時間分録画したから、準備は万端であった。
しかし、試合はあっけなく終わった。延々7時間も録画しておく必要はなかったわけだ。あ〜あ、4時間ほど意味なく衛星放送を録画してしまったわい。
にしても、マーリンズのベケットは凄かった。160km近い剛速球に、高速チェンジアップ。さらに、カーブの切れが鬼。そして、コントロールもグッド。これじゃ、打てねぇ。
ジーターやウィリアムスといった好打者ですら手も足も出なかったが、今日のベケットの出来ならしゃあないだろう。
来年は、是非とも松井にワールドシリーズの優勝リングをはめてもらいたいもんだ。イチローは好きくないのでな。
このポストシリーズを見て、メジャーの裾野の広さをあらためて実感した。160km近い速球を投げるピッチャーがゴロゴロいるのだから。
それに、ワンポイントで投げてくる左腕も物凄い連中ばかり。松井に2安打されたが、マーリンズのウィルスという左腕も、腕が犬神みたいに伸びるような感じで、化け物じみていた。松井もよくあんなピッチャーからヒットできたもんだ。
今日でワールドシリーズが終わったのはハガい。せっかく明日は休みなのによ。この辺の間の悪さには、もう不感症である。
ただ、日本シリーズがあるのが救いである。明日も王ダイエーに勝ってもらいたい。大先輩よ、早実魂を満天下に見せてやってくれ。
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