ギョーザの恨み
今日は土曜日。というわけで、今日の昼飯も先週に引き続いて、チャーハン&ギョーザにしようと心に秘め、信玄亭へ歩を進めた。
で、信玄亭に入ったら、土曜日としては珍しく3人先客がいて、オヤジは半分踊りながら野菜を炒めていた。普通なら3人分を作るくらい、そうはワセワセした感じにはならないだろう。しかし、オヤジは動きの一つ一つがオーバーアクションなので、どうしても忙しなく見えるのだ。
そのオヤジの様子を見て、なんか嫌な予感がした。「チャーハンとギョーザ、お願いします」と注文したら、案の定、「ギョーザはできない」という応えが返ってきた。
しかし、なんじゃ、その言い方は。別に「です・ます」調など使わなくてもいいがよ、客相手に言い切りってのはいかんよ。「今日はギョーザできないんだよね」ってのが、客に対する最低限の言い方ってもんだ。
それはともかく、オヤジめ、ギョーザの仕込みがうざったいから、怠慢こきやがったな。それなら、許さんぞ。それとも、オヤジは、わしが2週連続土曜日に来るとは思っていなかったのか?
オヤジよ、わしゃ、そんな不誠実な男じゃねぇ。「もし、わしのためにギョーザを仕込んでおいたのに、行かなかったら悪いな」と思っていたわしがバカだったわ。オヤジは、「武士は相身互い」ってのをわかっとらんようだ。
しゃあないから、チャーハンのみを注文した。頭きながらチャーハン食っていたら、新たに3人入ってきた。オヤジは彼らの注文を聞くやいなや、また大げさな動作で野菜を炒め出した。
そこに、また1人、客が来た。で、その客が、「野菜ラー…」と注文しようとしたら、おやじは、「今作ってんの、終わってから言ってよ」と、途中で遮った。
さては、オヤジめ、4つ目で客の注文を暗記できなくなるな。もしそうなら、かつての「にぎやか亭」のオヤジとは大違いだ。しかし、オヤジはどんな客に対しても、横柄な口しか聞けんようだな。
にしても、チャーハンだけってのは、どうも物足りん。チャーハンはギョーザがあってのものであろう。でも、もう信玄亭のギョーザは当てにしないことにした。
※今まで食べたギョーザのうちで最もおいしいと思ったのは、東京ヒルトンホテルの「王朝」のやつである。逆に最も吐いたのは、「王将」の油ギトギト・ギョーザ。もうギョーザのただ券などいらん。
わしは横柄な店主は嫌いで、そういう店には行かない主義である。だから、佐野の店など、死んでも行かん。「店内私語厳禁」など、勘違いも甚だしいわい。
しかし、信玄亭はその例外にしている。それは、他に職場の周りでうまいラーメン出すところがないのと、オヤジに親近感を抱いているからである。それでも、「ギョーザ・ペナルティ」で、来週、再来週は行かないことに決めたけがな。
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