Tears of the sun


 昨日帰りが遅くなったのは、仕事が終わってから、「Teas of the sun」という映画を見てきたからである。

 この映画は、テレビCMでその紹介を見て、是非見たいと思っていた映画であった。

 その映画の内容は、アメリカ軍のエリート大尉が軍の命令を無視して、虐待を受けているイボ族の人達を、ハウサ族軍から命懸けで救い出すというものである。


 
 というわけで簡単にあらすじを。

 これまで一度も任務を失敗したことのないエリート中のエリート大尉。軍からその大尉に降った命令は、イボ族の村で虐待された人々の治療に当たっているアメリカ人女医だけを救うことであった。

 そこで、女医を連れ出しに大尉ら8人が村に行くが、女医のイボ族の村人達も救ってほしいとの懇願と、あまりにもハウサ族のイボ族に対する虐殺が非人間的であることへの憤激で、大尉はイボ族の村人達も助け出す決意をする。

※その女医を演じていたのは、グラマラスな美女であった。男が美女の懇願に弱いのは万国共通のようだ。

 イボ族の村人達の救出にヘリを使えば楽勝なのであるが、軍はそれを認めなかった。したがって、イボ族の村人達を助けるには、東隣のカメルーンへ歩いて逃げ込むしかない。しかし、カメルーンに行くには、80kmにわたるジャングルが横たわっていた。

 そして、道なき道を進む彼らを超速スピードで、相当数の政府軍が追ってきた。政府軍が彼らを執拗に追ってきたのは、イボ族の大統領の息子がイボ族一行に含まれていたからであり、正確に追ってきたのは、イボ族内に内通者がいたからであった。

 ついに、大尉らはハウサ族軍にカメルーン国境付近で追いつかれてしまった。助かるには闘うしかない。そして、多勢に無勢という絶望的な闘いが展開される。
 
 大尉達は必至で闘うものの、圧倒的な人的不利はどうしようもない。部下達は、次々と大尉に殉じていく。もはやこれまでというところで、アメリカ軍戦闘機が駆けつけ、ハウサ族軍を一掃。大尉はイボ族の人々を助けることに成功し、ジ・エンド。

 以上のような、いかにもアメリカ映画らしい内容であったが、とりあえず、自分としては納得した。

 ただ、ウンカの如くの敵に、たった8人であれだけ闘えるわけがないことと、アメリカが正義であるという描かれ方に疑問を持っていた。それと、軍の命令に反したのだから、軍法会議ものなのに、最後に大尉が上官に称えられたことにも合点がいかなかった。

 あと、そんなエリート中のエリートが45を過ぎて、何で大尉のままなんだ?

※陸軍の階級はおおまかに、大将、中将、少将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉(以上が仕官〔将校〕)、曹長、軍曹、伍長(以上、下士官)。しかし、リビアの第一人者・カダフィーが「大佐」ってのも、よくわからん。

 とはいえ、ナイジェリア内戦は興味ある分野だったし、映像もきれいだったので、わしの採点は80点であった。

 しかし、映画評論家にボロクソに書かれているな。もしかして、この評価が正当なのかも…。言われてみれば、その通りだしなぁ。

 昔、「地獄の黙示録」が全く面白くなかったと言ったら、映画に造詣の深い後輩に、「そら、センスないわ」と言われたことがあるからなぁ。

 まあいいわい。
センスがないのは今に始まったことじゃないし。

 さて、これから、「白い巨搭」を見るか。これは面白いと思うけど、まさか、この作品の評価もボロクソじゃないだろうな?


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