朝からしくる


 今日は、朝から思いっ切りしくった。
電車に乗り込もうとした時、バッグから眼鏡ケースが電車とホームのスペースに落としてしまったのである。

 
しかも、その衝撃で眼鏡が眼鏡ケースから出るという大ピンチ。どうもバッグのファスナーを完全に引いていなかったくせぃ。

 しかし、幸いにも眼鏡も眼鏡ケースも電車とホームの間にあった。そして、眼鏡も割れてなかった。  

 もし眼鏡が線路上にあったら…。当然、眼鏡はコナゴナ。高校野球の負けで負債を追ったうえに、またしても大散財ということになっていたところであった。

※大学2年時の8月某日、いつもはコンタクトなのに、その日は眼鏡をかけて歌舞伎町をうろついていた。そして、新宿駅東口のヨドバシカメラと富士銀行を結ぶ横断歩道を歩いていたら突然左目のレンズがはずれ、そのまま地面に落ち、木っ端微塵となってしまった。
 もうどうにもならんので、そのままスタスタ歩き続けたが、なぜ、突然レンズがはずれたかのか、今もってようわからん。とくに緩んでいるということはなかったと思うのであるが。
 このように、わしは説明のしようのないハガイ目に何度なく遭ってきたのだ。


 それにしても、みっともなかったわ。思わず、「あっ」という大声が出た。

 そして、周りの視線を痛いほど感じながら、乗りかけた電車から降りたのも恥ずかしい限りであった。 あ〜、明日、同じ車両に乗りたくねぇなぁ。だいたいいつも同じ顔ぶれだから、わしの顔も知られているだろうし。

 あ、そういや、明日、休みだった。まじで、今(午後6時半)、思い出した。

 でも、明日わしが乗って来なかったら、「あの男、恥ずかしいんで今日は電車を変えたな」と思われるかもしれん。これって、自意識過剰か?

 ところで、ホーム下に落とした眼鏡と眼鏡ケースは、駅員さんに取ってもらった。そういうことはよくあるのか、テキパキとした処理ぶりであった。さすがにえらい恐縮したわい。

※鉄道の駅員にとって何が一番つらいかというと、飛び込み自殺者の事後処理だという。電車による轢断体はむごたらしいことこのうえなく、肉片を処理するのは、本当に身の毛のよだつ作業らしい。それをやらされた後、駅員をやめてしまう駅員が多いとのこと。
 わしが駅員だったら、あとでどんな謗りを受けても、飛び込みがあったと聞いた瞬間、逃げ出すだろう。



 休み時間にみんなで今大会の感想戦をひとしきりやった。そこで、あらためて今大会は、「木内の木内による木内のための大会」だったということを実感した。しかし、その感想戦、えれぇ虚しかったわ。

 それはともかく、今度からファスナーをきちんと引いたかどうかを確認するようにしよう。こんなのは当たり前のことであろうけど…。



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