未明に吐き倒れる


 昨日はオランダはチェコ戦を見ないつもりであった。もちろん、夜中の3時から録画予約はした。

 録画が始まると、どうしてもその音で起きてしまう。なので、昨日は隣の部屋で寝た。

 しかし、やはり気になっていたのであろうか、3時20分頃に目が覚めてしまった。キックオフは確か3時過ぎであったからまだ十分に見られると思って、自分の部屋へ行ってテレビをつけたのであるが…。

 画面に映し出されたのは、オランダが選手を交代する場面であった。「随分早い交代だな。誰かケガしたのかもしれん」と思っていたら、元気そうなオフェルマウスがピッチを去って行った。

 そしたらアナウンサーが、「オランダは退場で1人少ない状態ですからバランスを考えての選手交代でしょう」と言うので耳を疑った。

 
おい〜、もう退場食らったのかよ。しかも、PKで1点取られているだと? 

 さらに、退場者が攻守の要であるダービッツたぁ。何やってんだ、ダービッツ!

 アウェイで強敵・チェコに1点先取され、さらに1人少ない。これはやばいなんてもんじゃない。

 しかし、何で右ウィングのオフェルマウスがアウトなんだ? サイド攻撃がオランダの生命線ではないのか? ダービッツはボランチの1人なんだからワンボランチで行けよな。

 案の定、オランダは攻撃の形が作れない。そこに、カウンターを食らい、前半終了間際に0−2となってしまった。もうあかん。というわけで寝よう思い布団に入ったが、やはり気になって眠れなかった。

 再びテレビをつけたら、後半が始まるところであった。で、アナウンサーが、「キャプテンのフランク・デブールが交代しました」と言うので、また吐いた。

 おい〜、あと2点最低でも取んなきゃならんのに、何でセンターバック同士を変えるんだよ。攻撃的な選手交替をしろよな。この交代、意味がまったくわからん。

 試合はそのまま淡々と進んでいったが、新鋭のファン・デルファールトが1点を返し、にわかに光が差した。

 しかし、その後がいけない。エース・FWのファン・ニステルローイの出来が悪いと見たのか、ベンチは小野の同僚のファン・ホーイドンクを投入したのであるが、そのファン・ホーイドンクが全くの不出来。

 そして、交代させられたファン・ニステルローイは、監督の方を見ながら鬼の形相でペットボトルを叩きつけていた。

 そして、ついにロスタイム。オランダはコーナーキックのチャンス。当然、全員が上がったが、これが裏目。またしてもカウンターを食らい、ダメを押されてしまった。

 さすがにここでテレビを切って寝たが、
なんかこう、朝方中ずっと吐いていたような気がする。

 どうもオランダはまた内紛が起こったようだ。内紛はオランダのお家芸なんだよなぁ。しかし、内紛がお家芸たぁ、どういうチームなんじゃい。

※94年のアメリカワールドカップを前にした代表合宿で、キャプテンでエースのフリットが監督ともめて、合宿所から帰ったと聞いた時には鼻血の噴水になった。

 現在のオランダチームは白人とスリナム系の黒人との混成チームであるが、両者の対立が火種となっているのだ。

 今回も、黒人の好選手・セードルフが「中央のポジションをやりたい」と言ったのを咎められ、代表から呼ばれなかったが、同じ黒人のダービッツの退場も、セードルフの代表落ちと無関係でないかもしれない。

 ダービッツも96年の応酬選手権中に、「白人選手が優遇されている」と発言してチームから放逐された前科があるだけに…。

 ファン・ニステルローイも、交代させられた相手が黒人のファン・ホーイドンクというのがよけいに気に食わなかったのかもしれない。

 しかし、なぜファン・ホーイドンクとの交代だったんだ? ベンチにはスペインリーグの得点王のマカーイがいるではないか。

 というわけで、オランダはプレーオフに回ることになったが、もし本当に内紛が起こっているんだったら、とてもじゃないがプレーオフを勝ち抜けないだろう。オランダがいない大会など見たかねぇ。

 あら、いつの間にかこんなに書いてしまった。最後にとりあえず、今日飲んだすっぽんの生き血について書いておこう。  

 正直、味がまったくしなかった。その後飲んだ緑色をしたすっぽんの胆汁は苦かったけど。でも、飲めないということはなかった。  

 それにしても、生きているすっぽんをその場で調理するとは思っていなかった。これから食べるすっぽんを見てから食べたので少し抵抗があったけど、肝臓、うろこ、心臓、首の肉、そしてから揚げも結構うまかった。刺身は生臭くなかったし。  

 それにしても眠い。もう限界だ。寝る〜。



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