下には下が
しかし、昨日日記に書いた早実のニュースは、わしの予想以上に大きなニュースとなっているようだ。
今日はインターネットの記事に、「早実、入学金事件」と完全に事件扱いされて出ていた。こんなことで注目されんで、甲子園で優勝して話題になってくれよ。
とかなんとか思っていたら、職場の机に置いてあった携帯がブルブルと震えた。誰からの電話だろうと思いきや、アホ後輩からであった。
奴は、わしが毎週土曜は仕事であることを知っているから、仕事中にかけてきたということは火急の用件に違いあるまい。「もしや明日マーができるという知らせかもしれん」と思い、勢い込んで電話を取ったのだが…。
野郎:今、仕事中?
わし:そうだけど、ちょっとの時間なら、いいよ。
野郎:去年の夏さぁ、渋谷のキムラ店に行こうとしたじゃない?
わし:なんだ、麻雀の話じゃないのかよ。
野郎:昨日そこの店のホームページ見ていたら、ど真ん中ストライクの子を発見してさ。今度、付き合ってよ。
わし:行かん。今のところ間に合っているし、お前が金返さないから金がねぇんだよ。
野郎:まあ、今すぐってわけじゃないんだけどさ。
わし:じゃ、仕事中に電話してくんなよ。
野郎:実は…。先週、会ってしまったんだよ。
わし:なんだ、そりゃ? そんなこったろうと思っていたよ。お前、またバカなことをやったんじゃないだろうな。
野郎:まあ、成り行きで。
わし:で、金、やったんか?
野郎:ま、少しだけ。
わし:そういうことは借金を返してからやれって、何回も言わせるなよ。
野郎:すんません。
わし:おい、そんなこと言うんで、仕事中に電話してきたんか?
野郎:実はもう一つ話があってさ。
わし:なんだよ。
野郎:いや、その子、今度引っ越すことになってさ。中野に引っ越すんだよ。しかも、キムラさんの隣町なんだよ。
わし:なぬ? お前ら、何考えてんだ?
野郎:別に他意はないよ。
わし:じゃ、わざわざ電話してくんなよ。
野郎:いちおうご報告までと思ってさ。
わし:まあいい。今、仕事中だからよ、また電話してくれ。
と、ここで電話を切ったが、冗談じゃねぇ。野郎、まさか、わしにそいつの身元引き受け人になってくれってんじゃないだろうな? それだけは願い下げだ。
わしも決して人のことは言えんが、下には下がいることを今日あらためて認識したしだいである。もしかしたら、目くそ鼻くそかもしれんけど。
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