再々入院日記8

 
 同部屋の2人のじいさん、なんとかしてくれ。
2人とも歳だけに、消灯時間の9時前にはいびきをかいていて、朝は5時頃からガサガサするから鬱陶しくて堪らん。

 入院患者でわしが一番若いと思いきや、一番奥の部屋にもっと若いのがいるのに今日気がついた。そいつとは流し場で会釈する関係になったが、歯を磨いていたら、
「まだ退院できないんですか?」と言われてしまった。

 
できねぇよ。あさって手術なんだよ。そういうのを暴言って言うんだよ。

 今日の午後に義妹が来ることになっていたので、午前中に電話して、サッカーマガジンを買って来るように頼んだ。高校野球が終わったんで、暇でしょうがないのだ。
しかし、さすがに義妹に1人カルピスのネタになる本を頼むわけにはいかんかった…。

 義妹を待っている時に若い看護婦が来て、
「今から、あさっての手術に備えて剃毛しますか?」と言われた。なんでも、やばいところの毛も全部剃るくせぇ。

 それを聞いて躊躇していたら、
「じゃ、××さん(男の看護師)にやってもらいますか?」と言われたので、即座に断り、その人にやってもらうことにした。この辺は、エステの男色野郎がトラウマになっているようだ。

 最初、腹の周りの毛を剃っていたのだが、いきなりパンツを下ろされたのには参った。そして、おもむろに剃られ始めた。


 ったく、わしは鈴木杏樹じゃねぇぞ。
予告くらいしやがれ。*鈴木杏樹の馴れ初めは、剃毛に由来する。

 
にしても、剃毛中に義妹が来なくて良かった。わしにもプライドがある。とても、そんなところは見せられん。

 助かったのは浣腸がないことである。
いくらなんでも、そんなプレーはしたことねぇ。

 今日は剃毛があって、手術が迫っていることを実感した。まじで、誰かわしの代わりに手術を受けてくれ〜。


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