再々入院日記9

 
 どうやら、4月から男の看護士が1人増えたようだ。
ったく、わしが通っていたエステじゃねぇぞ。

 男に看護されたかねぇ。
退院したら不幸の手紙を病院長に送ったるぞ。

 とかなんとか言いながら、朝から明日の手術のことを考えて激闘を繰り広げていた。それだけでも目一杯なのに、午後の検温時に看護婦からとんでもないことを聞いた。

 手術した晩は自室に戻って来ず、看護婦がケアしやすいように、ナースステーションの目の前の個室に泊まるというのである。

 
おい〜、まじかよ〜。その部屋は、最後にばあさんが亡くなった部屋だぞ。

 実に不謹慎だが、わしはその手の話にすこぶる弱いのだ。なんとか自室に戻してもらうように頼んだが、あっさり却下されてしまった。

 というわけで、新たな闘いが加わることになった。
まじでナックル星人の加勢どころの騒ぎじゃねぇ。その後、物凄い闘いとなった。

 このことを夕方見舞いに来た弟に訴え、さらに、
「1万円やるから、明日の夜、その部屋に泊まってくれ」と頼んでみた。しかし、これも即却下されてしまったわ。

 今日の晩、寝られるのどうか、実に不安である。


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