勝負の日の朝
現在、午前6時15分。
勝負の日の朝は、どうしても早く目が覚めてしまう。おそらくミスターXも、もう起きていることだろう。
にしても、ミスターXが有り余る才能を麻雀にしか生かしていないのは、実にもったいない。奴は算数・数学の天才で、高校の時の知能テストでとんでもない数値を叩き出していた。
なのに、理系クラスに行くと友達が誰もいないという理由で文系に進んだのだった。そして、わけのわからない学科に進学し、卒業に6年もかかり、営業マンになったのだから…。
でも、奴は麻雀さえやれれば幸せなのだろう。「麻雀やる日だけを心の支えに仕事をしている」と常日頃より言っているので、この前のお流れでの落胆の度合いは、わし以上だったと思われる。
まさか、今、不幸のメールが来ているってことはあるまいな? わしは、寝る時は携帯を切って寝るのだが、不幸のメールが怖くて、未だに携帯をオンにできない…。
さて、これからマーまでの数時間、何をしようかな。興奮を鎮めるのに1人カルピスが効果的だが、さすがにこんな朝っぱらからやる気はせん。
ここは一発、「アカギ」を読んで、今一時に強い牌を切れるよう、自分を鼓舞したいと思う。
しかし、こんなに大騒ぎして負けたら、みっともない。とりあえず、結果報告は今から十時間後ということで…。
次の日へ | 前の日へ |
日記トップへ | HPトップへ |