意味のない激走

 
 今朝、高田馬場の山手線のホームに着いたら、ホームに到着していた電車が動かないままでいた。いったい何があったのか思ったら、数分前に目白駅で人身事故があったという放送が…。

 1年ほど前も通勤時に山手線がストップしたことがあったが、その時は信号故障だったのですぐに復旧した。しかし、今回は人身事故、それも直前に起こったわけだから、前回とは状況が全く違う。
「これは無遅刻記録がとぎれるかもしれん」と思っているうちに、ホームに人があふれ出してきた。

 それを横目に電車に乗り込まず、ちょっとの間方策を考えていたが、ここは西武新宿線のホームに戻るのが賢明と判断した。

 そして、西武新宿駅から新宿駅まで走って、総武線に乗ればなんとか間に合うとだろうと算段したのであった。
その辺の判断力は、曹操に勝るとも劣らないだろう。

 しかし、まず、西武線のホームまで戻るのが一苦労であった。何せ、山手線のホームに来る人間と西武線のホームに戻る人間とで、陸橋が雲集状態にあったのだから。

 また、西武新宿駅の改札を出るのも大変であった。振り替え切符を持っている人間の通路が2か所しかないたぁ。

 とはいえ、本番はこれからである。
なにせ、新宿駅まで全力疾走しなければならないのだから。しかも、クソ暑い中を。

 実は、西武新宿駅と新宿駅は意外と距離があるのだ。何度かくじけそうになったが、
「ここでひよってはいけない」と、自分を鼓舞しながら走りに走った。

 そして、なんとか始業前に着いた。念のために遅延証明書をもらおうと、それを配っている場所に目をやったら、数珠つながりに人が並んでくさった。
そこで、またしても激走だ。

 結局、ギリギリセーフだった。部屋に入る時、我知れず、
「間一髪セーフ」と言っていたわしであった。

 
が、気温30℃近くの中を走りまくったせいで、席に着いた時は減量に励む力石状態そのもの。着替えのシャツを3枚持っていたので助かったけど、そこまでして無遅刻の記録を続ける意味があったのだろうか? 

 だいたい遅延証明書を提出すれば遅刻にならないわけだし…。
まったくもって意味のない激走といえよう。

 それにしても、有給の残り日数が少ないのが痛恨である。
有給日数に余裕があったら、西武新宿駅からすぐのフリー雀荘に直行して、そこから出前電話をしていたことだろう。

※朝のの8時や9時に最低でも2卓は立っているって、さすがは歌舞伎町のフリー雀荘である。←3度ほど9時前に行ったことがある。

 わし以外の山手線利用者は全員、遅延証明で始業時間に遅れたことを処理したようだ。わしと同じく西武線を利用して通勤している上司も、わしの真似をして西武新宿駅経由で来たというが、わしより20分も遅れて登場とは…。
西武新宿−新宿間を走らずに歩いたとは許せん。

 号泣組の翁は、五反田駅で山手線が動き出すまで待っていたとのことであった。前は地下鉄を4本乗り継いで執念で来たのに、寄る年波には勝てんということか? 

 とっつぁんが乗っていた山手線は、事故が起きた時、池袋−目白間を走っていたとか。それで、そこで動かなくなり、40分以上すし詰状態に置かれたとはハガい。

 ということは、とっつぁんの前の電車が事故ったってことか…。相変わらず引きの弱い男だ。
しかし、すし詰め状態でクソに行きたくなったら終わりだな。

 というわけで、今日は朝からクソ疲れた。次回からは、もう意味のない激走はやめよ。


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