引く時は引け

 
 
現在、午後2時半過ぎ。1時半に歌舞伎町のフリー雀荘に行ったのに、もう家に戻っとるたぁ。

 東一局に親のダブル役満を打って、持ち金がいきなりなくなったわけではない。いつも行っていた遊学堂という店が
「さかえ」という店に変わっていたので、引き返して来たのだ。

 十数年前に
「さかえ」江古田店で何回か打ったことがあるが、先ヅモは当たり前だわ、ブチ殺したくなるようなばばぁがおるなど客質は悪いだわで、「さかえ」にはいいイメージがない。

 その点、遊学堂は店の管理がしっかりしていて、不愉快な客もほとんどいなかった。
さらに、かわいい姉ちゃんがたくさんいて、場代を払う時にお釣り作戦をやりたい放題だった。だから、遊学堂は気に入っていたのだが…。

 あれだけ繁盛していた店がつぶれるはずはないから、サツのガサ入れを食らったのだろう。にしても、その時、打ってなくて良かった。余裕で逮捕されていたわ。
そしたら、身元引け請け人を、とっつぁん、T君、画伯、セイウチのいずれかに頼んでいただろう。

 それでも、いちおう、
「さかえ」の看板に書かれていた店の番号にかけて、ルールとかを聞いてみた。

 最初、姉ちゃんが出たが、レートを聞いたら、男に代わった。人が腰を低くして聞いているのに、電話ではレートは言えないだと?
 わしは怪しい奴じゃねぇ。

 なんとか100円程度というのと赤牌がちゃんと入っているのは聞き出したが、肝心のことを聞き忘れた。それは、東風戦か東南戦かである。

 いまさら東南戦など、たるくてやってられん。もう1度電話するのも面倒くさかったので、帰ることにした。

 あのまま打っていたら、樫原の
「大きな勝負に負けた後はしばらく大人しくしておけ」に逆らうことになったいたうえ、大山倍達先生の「引く時は引け」の戒めを聞かないことにもなっていた。やはり、打たないのが正解だったな。

 これでまた、お気にのフリー雀荘を探す旅に出ねばならなくなった。
これは、ある意味、お気にの子を探すよりも難しいといえる。フリー雀荘はカスのような客が少なくないだけに。

 さて、今から昼寝でもするか。


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