Suica定期券
8時半を5分過ぎても、とっつぁんは現れなかった。「出前電話もしてこないとは、ふてぇ野郎だ」と、わしが騒いでいたら、とっつぁんが入ってきた。
「あんたが暗躍しているのを全部聞いておったんじゃい」とは心外である。わしのは明躍だ。
とっつぁんによると、今日は東上線が遅れたそうだが、ホントかよ。他にも東上線を使っている人が何人かいるが、他に誰も遅刻しとらんぞ。まったくもって、デタラメな奴だ。
そのとっつぁんに、「この紋所が目に入らぬか」と、PASMO定期券を見せつけられた。わしもPASMO定期にしようと思っていたのだが、なんだかんだで磁気定期券のままであった。
「何? PASMO持っていないの? あんたも遅れているね」とは聞き捨てならん。頭にきたわしは、昼休みに、磁気定期券をPASMO定期券に替えるべく、馬場の西武線の定期券売り場に行った。
そんなもん、帰りに行けばいいじゃないか。いや、今日も相撲が見たかったんだよ。
が、「PASMO定期券は6月以降でないと発行できません」と、定期券売り場の姉ちゃんに言われた。しゃあないので、ここはSuica定期券で妥協した。
Suica定期券は、磁気定期券があれば自動販売機で磁気定期券と交換できる。当然、自動販売機を利用したが、生年月日を入力させられた。そんなもん、当然、サバ読みだ。1970年生まれとした。
で、持っているSuicaカードを磁気定期券と同時に入れると、Suicaカードの残金がSuica定期券に入るというのでやってみた。そしたら、50円だけ繰り越された。さすがにそれでは残金が表示される時にみっともないので、1000円をチャージした。
にしても、Suica定期券は便利だな。磁気定期券だと改札を通る度にイチイチ定期入れから出さないとならないが、Suica定期券なら指定の場所にポンと触れるだけ。
なんで、すぐにSuica定期券に替えなかったのか。まったくもって、不明であった。
しかし、とっつぁんめ。Suica定期券を見せたら、「PASMOの方が上なんじゃい」たぁ、アホか。そんなのに上も下もあるか。
さあ、明日は土曜日だ。明日また電車が遅れたら、今後こそ許さん。明日こそ、ゆっくりお釣り作戦を展開したいものである。
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