大会6日目

 
 今朝7時、携帯が「栄冠は君に輝く」を奏でた。高校野球が順延された場合の出前出勤に備えて、7時に目覚ましをかけていたのである。

 3週間前のアタック25で、
「今年の甲子園大会で、5回終了後に流れる『栄冠は君に輝く』を歌う歌手は誰でしょう?」という問題が出た。平原綾香? 知らん。

 今朝は起きるやいなや、インターネットに接続した。
中止がどうかを確認するために決まっているだろ。

 そしたら、1時間開始時間を遅らせるという見出しが目に入った。ホントにやるのか? 昨日の天気予報では雨一色だったじゃないか。

 出前出勤をするかどうか散々迷ったが、
「毒を食らわば皿までも」を決意した。今日もし中止になった場合、明日も出前を取ることにしたのだ。

 そして、9時15分。NHKをつけたら高校球児が映った。

 どうやら台風が猛スピードで通過したくせぇ。気象予報士の奴ら、予報をはずしくさった。
奴らもたまには使える。

 第1試合は大差がついた。大差の原因は、八頭守備陣のミスである。初回にピッチャーゴロで併殺が取れず、続いて四球、暴投、タイムリーエラーでは流れが悪過ぎた。

 土岐商は、今年はレベルが高かった岐阜大会を勝ち抜いただけのチームであった。東海大相模には、ちょっと嫌な相手だな。

 広陵が負けたか…。今年は投打のバランスが最高に取れていたのにな。有原がここで消えるのは本当に惜しい。

 有原、西川、糸原…。好選手が次々に甲子園を去るな。

 もし今大会で恋愛をしていたら広陵を再度恋人にしていた可能性が高い。
そしたら、ただの嘔吐では済まなかったところだ。

 広陵は展開が悪かった。決勝の1点のランナーが当たり損ねの内野安打のランナーで、ワイルドピッチで生還というのはあまりにハガい。

 6回だったか、セカンドランナーがホームで刺されたプレーが痛恨だった。ただ、あれは空タッチに見えた。もしあれがセーフだったら、まるで違う展開になっていたはず。

 広陵打線が完封されるとは思わなかった。聖光学院のピッチャーは落ちる球が切れた。ストレートも140kmあった。その上、制球がいいのだから、広陵打線が打てなかったのも仕方がない。

 履正社−天理は、レベルの高い攻防だった。この両者が初戦で当たるのは、今もって惜しい。敗れたとはいえ、天理も実力が高かったことは確かである。

 天理としては右翼戦にタイムリーを放った打者が3塁で刺されたのが痛かった。あと、4点目をトリックプレーで取られたのが心理的に堪えた。

 そのトリックプレーは、ランナー1、3塁でファーストランナーが転んでピッチャーがファーストに牽制球を投げる間にサードランナーがホームインするというプレーであった。

 履正社の岡田監督が勝利インタビューで、
「あのトリックプレーは高校時代の恩師に教わった」と言っていた。岡田監督は東洋大姫路の出身である。

 ということは、梅谷元監督が編み出したのか。
如何にもエゲツナイ梅谷元監督らしい作戦だ。

 梅谷元監督が病に倒れたと聞いた時、弟に、
「おい、東洋大姫路の梅谷監督を知っているか?」と聞いたことがある。その返答は、「ああ、あのちょっといやらしい奴だろ」であった。これ以上は梅谷元監督について申し上げない。

 西日本短大付は8回をよく凌いだ。1点差に迫られ、なおもノーアウト2、3塁のピンチ。相手のスクイズ失敗と4番のブレーキに救われた。

 今日まででほとんどの学校が登場した。優勝へ最短距離なのは、やはり興南か。続いて履正社、さらに報徳学園、中京大中京、東海大相模といったところだろう。こうしてみると、広陵と智弁和歌山が敗退したのが寂しい。

 明日は出勤だ。ハガいことに土曜もだ。

 土曜は中京大中京−早実がある。もちろん、なんとかする。
中京大中京−早実をライブ観戦しないほど、わしは甘くないんでね。

 まだ広陵ショックが残っている。それを引きずったまま寝るとするか…。



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