大会15日目

 
 まずは、興南に賭けていた博徒を祝福したい。オッズは低かっただろうけど、まあ良かったじゃないか。

 「わしがこの大会で博徒になっていたら?」だと? だから、博打なんて不埒なものはやらないって言ったろ。

 まあいい。一言だけ言ってやる。わしは中井監督が好きだ。

 当然のことながら、午後から行方を晦ました。家に帰ると何かとうるさいので、漫画喫茶にしけこんだのである。

 帰り際に同僚から、
「甲子園?」と聞かれた。雀界から足を洗い、キムラを名乗らなくなった今、ほかに何の用がある。

 試合は4回裏の7点で決まった。東海大相模としては、スクイズの挟殺プレーを失敗したのが痛かった。

 とはいえ、興南は勝てる相手ではなかった。ただし、点差ほどの実力差はないがな。

 東海大相模の門馬監督が一二三を変えたのは良かったと思うよ。見ていて可哀想だったし。

 興南の優勝は文句なしだ。あらゆるタイプの相手に勝ったんだからな。

 興南の強さは、ここ10年ほどの優勝校の中でも抜けている。
3年前のサガン? 比較にならんよ。

 興南の優勝シーンは良かった。最後はバッテリーが抱き合わないとね。

 愛甲が1年時に神奈川大会で決めた瞬間、同じ1年のセカンドの安西と抱き合ったら、主将の吉田捕手に、
「優勝したらピッチャーはキャッチャーと抱き合うもんだろ」と怒られたという。それが書かれた愛甲の本を読んで爆笑したものである。

 テレ朝をちょっと見たら、前田某が解説をしていた。本来なら今は新チームを指導している時期である。

 
前田某も随分と余裕じゃねぇか。秋の都大会は見とれよ。早実が目にものを見せてやるぜ。

 あ゛〜、今年も終わってしまったなぁ。
明日、あさっての休みに、わしは何をやったらいいんだ? 

 明日は出前出勤をしようかな。大会が順延した場合に備えて、明日の出勤を辞退したのが裏目になった。いくらクソぬるい上司でも、休日の出前出勤は不可だろう。

 こうなったら明日は目が覚めるまで寝てやる。しかし、ホント、明日はやることがねぇなぁ。



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