アンケートおばさん

　
　水嶋ヒロなんて、それまで知らなかった。が、そいつが小説を書いて大賞を受けたことは聞いていた。

　そいつの本が発売されるらしいな。どうせ大賞なんて八百長なんだろ。

　片手間で小説を書いた奴が大賞を取るほど、物書きの世界は甘いのか？　水嶋なんぞより遙かに才能があるのに食うや食わずの売れない作家が気の毒だ。

　ついでに言えば、水嶋が大賞の賞金を辞退したという話しも怪しい。そうすれば美談になるからな。

　財前叉一ではないが、世の中に金のいらない奴はいない。あとで密かに振り込まれたと思われる。

　何でこんなくだらないことを書いたかというと、そいつの小説に予約が殺到しているというニュースに、日本人のバカさ加減を再認識したからである。ゴーストライターが書いた本を読みたい奴の気が知れん。

　昼間、ヨドバシカメラに行った。ｈｐのノートパソコンをひやかすためである。

　45000円で最新のノートパソコンを買えるなら安いもんだ。なんなら、45000円の差し馬をやってもいいぜ。

　新宿を歩いていて何がうざったいかというと、アンケートおばさんに声を掛けられることである。ポン引きじゃあるめぇし、イチイチ寄って来るな。

　アンケートおばさんは歩合制なのか？　それにしたって、しつこい。

　１度アンケートに応じたことがある。そしたら近くのビルに拉致されて、コーヒー飲料のアンケートに答えさせられた。その時、アホみたいにコーヒーを飲まされた。

　だから、わしはコーヒーは好きじゃないんだよ。結局、30分ほど無駄にした。その代償は500円の図書券であったが懲りたわ。

　明日も懲りずに出勤したい。でも、出前を取りたい…。