大会15日目
日大三の優勝は極めて順当だ。日大三が投打のバランスが最も取れていたのは間違いない。
だから大納得である。納得できない大会があったかだと?
わしに言わせるな。2007年だ。
ん? いい加減、しつこいだと? だから、わしは偏執狂なんだよ。
ここで、日大三で勝負していた博徒どもにおめでとうを言いたい。わしが博徒になっていたら取れていたかだって? 大会7日目の第4試合で昇天していたよ。
日大三を買っていなかったであろう理由は何か? それは、決勝戦の早実戦以外は、吉永が予選で不安定だったことである。それと、超々かわい子ちゃん都立富士や都立清瀬相手に打線が炸裂しなかったことも不安材料であった。
こうしてみると、早実は善戦したんだな。1−2で負けたってことは、南海権左流に考えたら、早実は日本で2番目に強い高校だったってことだ。
日大三の優勝シーンは良かった。やっぱ優勝の瞬間はバッテリーが抱き合わないとな。だから、池田の初優勝のシーンや早実が斉藤で優勝したシーンはあまり好きでない。
日大三のクリーンアップは強力であった。鈴木、清原、桑田のクリーンアップには及ばないものの、武内、池辺、後藤の智弁和歌山のクリーンアップとas・asだと思う。
結果的に打線の組み替えがうまくいったな。高山をトップから5番にし、2番に金子を上げたことで打線が厚みを増したのは確かであった。
優勝インタビューで畔上が‘監督さんを胴上げしたかった’と言い、吉永も‘尊敬する監督さん’と口にしていた。実際、小倉監督は選手に慕われているくせぇ。
今年の選抜ガイド号を見ると、日大三のベンチ入り18人のうち横尾を除く17人が尊敬する人物として小倉監督を挙げていた。同じ東京の監督でも、誰かさんとはえらい違いだ。
結局、東北勢の初優勝はならずか。もし優勝していたとしても、地元の八戸市が盛り上がったかどうか。藤川市議の感想を聞きたいものである。
わしが生きている間に、優勝旗は白河の関を越えるだろうか? 若生ドデブ監督が東北高校の監督時代、ダルビッシュが3年時のチームについて、‘このチームで優勝できなければ、優勝旗が白河の関を越えることは当分ないだろう’と言っていたことが思い出される。
それほどダルビッシュが3年時のチームに自信を持っていたわけだ。ダルビッシュ、横田、大沼、家弓、加藤…。確かに、あのチームは東北地方史上最強のチームであった。
昼間の閉会式は違和感があった。閉会式は夕方近くに行われてこそ華だ。高野連は節電になったと悦に入っているようだが、ファンの気持ちを考えてねぇ。
決勝戦のNHKのアナは悪いとは思わなかった。ただ、土門アナや島村アナとは比較にならない。
特に土門アナは閉会式の実況が抜群であった。メダル授与の時に、1人1人の名前を慈しむように言うのは名人芸だった。
先ほど全日本のメンバー18人を知った。
▽投手 吉永健太朗(日大三)原樹理(東洋大姫路)釜田佳直(金沢)歳内宏明(聖光学院)松本竜也(英明)北方悠誠(唐津商)野田昇吾(鹿児島実)
▽捕手 道端俊輔(智弁和歌山)近藤健介(横浜)佐藤大貢(東海大相模)
▽内野手 板崎直人(作新学院)横尾俊建(日大三)宮内和也(習志野)高橋周平(東海大甲府)谷田成吾(慶応)
▽外野手 畔上翔(日大三)北川倫太郎(明徳義塾)臼田哲也(東海大相模)
投手が凄い陣容だな。ドラフト候補ばかりじゃないか。
今回驚いたのは、甲子園に出ていない選手が選出されたことである。前田流の勝てるチームを作ろうというのは悪いとは思わないがな。
日大三の高山が選外だったことには首を捻ねる。あれだけ打って強肩も披露したのに、どういうわけだ? 本人も吐いているだろう。
準優勝の光星学院からは誰も選ばれなかった。関西からは渡辺がメンバー入りすると思ったが入らなかった。これだけ実力オンリーで選考されたのは初めてじゃないか。
今日は午後から出勤した。それが正解であった。家にいたって抜け殻になってウダウダしていただけだったしよ。
今日は仕事になったかだと? それは、ここでは申し上げない。
ゲンダイに‘甲子園ネット裏怪情報’という記事が載っていた。高校名や選手名は伏せられているものの、わしが読めば一発でわかる。
「主力に山ほど逸材を抱える某大学付属高校のことだ。系列の大学に行くというならまだしも、エースがW大、4番がK大、中堅手がR大に行くとか行かないとかでウワサになっている」
そんなもん、日大三の吉永、横尾、畔上だって、誰でもわかるよ。確かに、プロに行くなら六大学に進学する方が賢明だわな。
「ネット裏の地元記者から『早く負けろ』とののしられていたのが、甲子園でいくつか勝った高校の監督だ。地元紙だろうと宿舎の取材は一切禁止。その学校、投手が何人もいるうえに、打順も日替わりだったから」
って、習志野じゃないか。もしそれが本当なら選手が気の毒だ。
「今回、甲子園でスカウトをがっかりさせた投手のうち1人に、1年生で150km近い速球を投げて注目を浴びながら、3年となった今回は急速も落ちて単なる変化球投手になった投手がいる。監督が山ほど飯を食わせ、体重が増えたことが逆効果になった」
それは帝京の伊藤のことだろ。野球部員に毎食どんぶり飯を3杯たいらげることを前田某が義務化していることは有名である。
こうして、いつまでも余韻に浸っていてぇ。明日からしばらく腑抜けになるので、よろしく。
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