あれから半年
母親が亡くなって、今日でちょうど半年。「いい加減、立ち直れ。甘ったれるな。世の中、もっと不幸な人間も数多くいる」という奴も多いだろう。
しかし、前向きなどには全然なれない。あまりに母子の結び付き強かったことが、こういう時にブレーメン現象になる。
どこにいても、何をしていても、母親の姿や声が頭を離れない。「かあちゃん、本当にもう永久に会えないの…」と、何回、自問自問したことか。
まな板で野菜を切る音、物干し台で洗濯物を干す姿、CDに合わせて歌っている声…。小さい頃からの思い出も合わせて、心が張り裂ける思いだ。
例によって、とっつぁんに訴えたら、「無理に立ち直ろうとしないことだよ。流れに身を任せるのがいいと思うよ」と言われた。
確かに、頑張れるものではない。最近、また食欲が極端に落ちているし。
本当は、今日は、保険会社から保険金が振り込まれ確かめる予定であった。また、昼休みには、夏の大会の予選展望号を立ち読みに行こうと思っていた。
それが、朝、職場の自分の席にある電波時計で、今日が19日と知って、気分がどん底になり、その気力がなくなった。
ああ、本当に苦しい。でも、明日からは、気分を一新して反則をしたい。
今日は、こんな内容になったことをご容赦願いたい。
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