大阪桐蔭、鬼門突破

 
 今日は劇的な決勝戦が多く、何から書いていいか、ようわからん。

 テレビでは、神奈川大会を見ていた。しかし、大阪桐蔭の動向が気になって仕方がなかった。なにせ、大阪桐蔭にとって決勝戦は鬼門だからな。

 2001年は、ピッチャーに岩田、4番に中村がいたのに、金光大阪に負けた。2004年は、実力では前田が1年生エースのPLより上だったのに、再試合の末に敗れた。

 さらに、2007年だ。この年の打線は、中田を筆頭にホームランバッターが揃い、わしが惚れに惚れまくったチームであった。

 それが…。もしこのチームが甲子園に出ていたら、意味不明のがばい旋風がなかったのは間違いない。

 去年も吐いた。実力互角の履正社を準決勝で降したのに、決勝戦で連投の藤浪が打たれ、残酷な形のサヨナラ負けを喫した。

 その試合結果を知って吐き倒れてから、もう1年か。その間、あまりに色々なことがあって、その感覚がない。

 今日は、大阪桐蔭が7回を終わって10−1としたので、日記の題名を、「打倒、ムーミンの大会」にしようと思った。そして、tvkの神奈川大会に集中した。

 「もう大阪は終わったかな」と思って、「大阪高校野球」にアクセスして吐いた。

 あんだ、履正社の8回の7点は? 藤浪がKOされたくせぇ。

 それから、「大阪高校野球」にかじりついた。リリーフに出た沢田が何とか凌いで勝ったが、藤浪も情けねぇ。こんなこっては、春夏連覇はできんぞ。

 大阪大会とともに、愛知大会も朝日コムの速報でスコアをチェックしていた。愛工大名電と東邦が壮絶な試合をしていたのでな。

 愛工大名電は、よく9回に追いついたな。好左腕・浜田を擁する愛工大名電は、優勝候補の一角に推されよう。

 神奈川は、桐光学園が優勝した。相手が桐蔭学院だったので、スコアに「蔭」と「光」と、チーム名が表示された。チーム名を1文字だけ示すって、意味がわからん。

 桐光学園の2年生左腕はいい。準々決勝で横浜を封じ、今日もいいピッチングであった。桐光学園は台風の目になるかもしれない。

 ただ、優勝となるとどうか? 犬飼小次郎が、「神奈川を制するものは全国を制す」というフレーズを、「恥ずべき」と唾棄していたが、優勝候補にはならないだろう。

 桐光学園の監督は、早実出身の野呂監督である。顔を見ただけで、おっかねぇのがわかる。

 実際、高校時代も怖かったそうである。特にレギュラーをはずされた夏の大会前は荒れていたくせぇ。

 東東京大会も劇的な試合であった。9回表の国士舘の攻撃とサヨナラのシーンはチャンネルを変えて見ていた。勝者と敗者が見事なコントラストを描いた。

 それにしても、決勝戦で三白眼の男を見られなかったのは寂しい。奴は、もう新チームに目を向けていよう。

 やはり高校野球には、南海権左流の三段論法は当てはまらない。智弁学園に勝った畝傍高校が天理にボコボコにされた。

 それを見て、智弁学園の青山は、何を思い決意したか。ナゾの1点で負けた不知火と同じ心境だろう。

 残るは福井大会のみか。そのせいで、明日のスポーツ新聞に、出場校のランク表が載らん。明日はじっくり研究できる日なのにハガい。

 博徒であろうとなかろうと、今大会も楽しみたい。


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