大会15日目

 
 大阪桐蔭は強かった。すべての試合を3点差以上で勝ち、1度もリードを許す場面もなかった。

 今日はあまり打てなかったが、藤浪がマウンドに仁王立ち。あの角度のある速球と切れのあるスライダー、フォークは高校生には打てない。

 光星学院も、田村、北條が抑えられては勝ちようがない。そのうえ、大阪桐蔭を意識し過ぎて、四死球とエラーで自滅した格好になってしまった。

 それにしても、興南、日大三、大阪桐蔭と、3年連続で超大型チームが出現して、実力通りに優勝するというのは奇跡的だ。

 そのうち、興南と大阪桐蔭は春夏連覇。日大三は選抜では九州国際大付に負けたが、個々の力では興南や大阪桐蔭より上だと思われる。

 しかし、許せんのが博打にかまけた相撲取りだ。奴らのせいで、わしが博徒になれなかったことで、どれほどの損をしたことか。興南、日大三、大阪桐蔭と、3年連続で当てていたのによ。

 わしの反則日記を読めば、わしが今年の大阪桐蔭を秋の時点から買っていたのがわかる。藤浪を高く評価していたのでな。

 なのに、ベースボールマガジン社発行の選抜ガイド号では、大阪桐蔭をBランクにしていた。あまつさえ、ゲンダイは、夏の大会は初戦で木更津総合に初戦敗退するという寝言を書いていた。おめぇら、揃って頭を丸めろ。

 今大会で物足りなかったのは、熱戦、激戦がほとんどなかったことである。ましてや、2年前の仙台育英−開星のような神試合は皆無であった。だから、高野連の会長の、「熱戦が多かった」には白けた。

 それはいいいけどよ、「花巻東の大谷投手を見られなかったのは残念でした」と言ったのには呆れけぇった。それを言ったら、盛岡大付の選手らが気の毒じゃねぇか。こんな台本を書いた奴の見識を疑うわ。

 さらに、「大阪桐蔭の強さは群を抜いていました」で、「群を抜いていました」を、「むれを抜いていました」と読んだのに吐いた。「ぐんを抜いていました」と読むのに決まっているだろ。

 来年の大阪桐蔭も楽しみだ。森、笠松、水谷、さらには均田が残るからな。問題は投手だ。藤浪クラスの投手が2年連続でチームにいるとは思えん。

 ムーミンも、もっと采配を磨かんと。見え見えのスクイズをやってはいかん。

 今日でわしの夏休みも終わり。だが、引きこもりの影響で、心理的にローである。

 去年の今頃、今年の夏をこんな形で過ごすとは想像だにしていなかった。それを考えると、来年の夏にわしがどうなっているのかを考えるのが怖い。

 ともかく、明日から気持ちを切り替えて、仕事に勤しむか。ただし、間違ってもザトペックにはならん。

 さ、今から、健康的な唐揚げ弁当を食うか…。


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