愚痴では勝てん

 
 5位決定戦で韓国に負けたか。まあいい。先日の試合で奴らに勝って、奴らの優勝を阻んだからよ。

 今日の5位決定戦も打線が不発で、完封負けを食らった。こんなに打てない全日本も記憶にねぇ。メンバーは悪くないと思うのだが…。

 昨日のアメリカ戦で、キャッチャーの森がホームに突っ込んできたランナーのラフなスライディングで怪我をした。それを、「殺人野球」と書いたスポーツ紙があった。

 甘い、甘い。土佐丸の殺人野球の方が数段上よ。

 今日の夜は、ムキリョクンとメシを食った。昼過ぎにメシの誘いがあったのである。

 わしはションベン横丁で焼き魚定食を食べたかったのだが…。なぜかムキリョクンが難色を示し、結局、ションベン横丁の普通の飲み屋に入った。

 いきなり、お通しで吐いた。なんだ、あの青い野菜は? そんなもん、食えるか。

 問答無用でお通しを出して、その料金をふんだくるというのは納得いかん。それは誰もが思うことだろう。

 相変わらず、ムキリョクンとは話が噛み合わなかった。こっちが愚痴を言いたいのに、逆に愚痴を聞かされた。

 愚痴を言わせたら日本一のムキリョクンに愚痴ろうとしたわしがドアホだったわい。

 今の職場を辞めたいだと? そんなことをしたら自殺行為だぞ。なんとか耐えろ。しかし、その手の話は昔からだ。

 ムキリョクンは、わしの3倍以上の仕事をしていると、わしに不機嫌攻撃をしていたが、3倍できくか。わしの気楽さをわかってないようだな。

 ムキリョクンは、義母の悪口をこれでもかと言っていた。その手の話も聞き慣れているので、どうってことはない。

 自分の父親への罵倒もいつも通り。それぞれ事情があるのはわかるがな。

 わしが、「生まれて初めて自殺を考えた」と振ったら、「俺は7歳の時から自殺願望がありますよ」って、これも耳タコだ。

 入院していた整形外科の看護婦どもの悪口も、暖簾に腕押しであった。ちったぁ、わしの話も聞け。

 「明日、死ねと言われたら、身辺整理があるので困るけど、再来週には死んでも構わない」には同感した。ムキリョクンに共感したのは初めてじゃないか。

 定年になったら、麻雀をしてもいいだと? ただし、点1だと? 

 そんなのは麻雀とは言わん。ワニ蔵が言うように、50円以下のレートで打つ奴の気が知れん。

 愚痴のシャワーを浴びたとはいえ、1人寂しく食事するよりずっとまし。またメシに誘ってくれ。

 ムキリョクンの座右の銘は、「人生、消化試合」。今のわしもそうだ。明日も消化日を過ごすか…。


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