大阪桐蔭、道険し

 
 選抜の組み合わせに吐いた。右ゾーンに強豪が集まり過ぎだ。

 しかも、1回戦から強豪激突となった。関西−高知、済美−広陵、花咲徳栄−県岐阜商がそれだ。

 まじで初戦ではもったいない。特に関西−高知だ。このカードは、ベスト8のカードでも決しておかしくない。

 しかし、因縁というのはあるんだな。関西−高知は、2007年の選抜でも初戦で顔を合わせた。

 その時は、前年の神宮大会の優勝校だった高知が有利と目されたが、中村投手の好投もあって、関西が勝った。今回は予想が難しい。ほぼ互角の戦力と思われる。

 因縁といえば、早実がまた京都勢と当たる。荒木が甲子園で活躍した3年間のうち、5大会中4回も京都勢と顔を合わせた。東山との試合は思い出したくねぇ。

 済美−広陵は、手の内を知り尽くした同士の対戦。中井監督が、済美の剛腕・安樂の攻略にどんな手を打つか。

 ちなみに、ベースボールマガジン社の広陵の紹介において、ベンチ入り選手の「尊敬する人物」のほとんどが、例によって中井監督になっていた。

 花咲徳栄−県岐阜商は、力と技の対決といった感じである。花咲徳栄が大型チーム特有のモロさを突かれるような気がする。

 大阪桐蔭の初戦の相手は、遠軽−いわき海星の勝者か。その試合は、試合になるのか。大阪桐蔭の猛打が炸裂して、とんでもないスコアになる可能性がある。

 その大阪桐蔭も、3回戦以降はイバラの道が続く。3回戦で花咲徳栄-県岐阜商の勝者、準々決勝で広陵−済美の勝者、準決勝で秋にコールド負けした報徳か。3連覇へ道は険しい。

 右ブロックで強豪が潰し合う間隙をぬって、左ブロックから浦和学院が決勝戦まで進出する可能性が高い。

 嫌な相手は、3回戦で当たるだろう履正社、京都翔英、沖縄尚学だけ。しかも、京都翔英と沖縄尚学は2回戦で当たる。
 
 ただ、問題は森士監督の采配だ。ナゾの投手起用が今から心配だ。

 無理を承知でベスト8、そしてベスト4を予想したい。

 ベスト8は、鳴門、沖縄尚学、北照、浦和学院、仙台育英、報徳学園、広陵、大阪桐蔭。ベスト4は、沖縄尚学、浦和学院、報徳学園、大阪桐蔭。そして、決勝は浦和学院−報徳学園。

 けっ、どうせ当たらねぇよ。番狂わせのない大会はないからな。

 ここで、東スポの予想記事をかいつまんで紹介してやる。東スポの日頃の記事はデタラメだが、選抜の予想記事は信憑性が高い。

 
「V本命は、史上初の3季連続優勝を狙う大阪桐蔭だ。阪神入りした藤浪とバッテリーを組んだ森を中心に、総合力はトップクラス。不動の4番・近田と組むプロ注目の長打力コンビは脅威だ。

 藤浪が抜けたことで不安視された投手力は、本格派右腕・高西と左腕・網本に加え、近畿大会から『1』を背負うサイドスローの葛川、原田の4人態勢でカバー。

 対抗は仙台育英。鈴木、馬場のダブルエース態勢で神宮大会を制した投手力もさることながら、攻撃力も全国屈指。長谷川、上林を中心にどこからでも得点できる強打を誇り、東北勢初の優勝も夢ではない。

 関東王者・浦和学院も底力は十分だ。リードオフマンの竹村をはじめ、山根、高田、木暮の破壊力あるクリーンアップが、エース左腕・小島を援護する。

 他にも、関西bP右腕の乾を擁する報徳学園、近畿大会Vの京都翔英も頂点を狙う強豪。

 安定感抜群の左腕・比嘉と宇良の2枚看板を誇る沖縄尚学も侮れない。

 高校通算31本塁打の和田が注目の高知、神宮大会準Vの関西もダークホース的な存在だ。」


 東スポも、早実のことを書いてねぇ。当然といえば、当然である。

 もっと当然なのは、21世紀に全く触れてないことである。スポーツ紙の予想記事はこうじゃなきゃいけねぇ。

 これから出前のやり繰り算段をせんとな。大阪方面の雨との戦いも始まる。

 それにしても、関西−高知、済美−広陵、花咲徳栄−県岐阜商がハガい。



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