大会4日目

 
 早実の試合については後回しだ。まず、関西−高知を振り返りたい。

 1回戦屈指のこの好カードは、関西の優勢が伝えられていた。が、前半の拙攻がたたり、高知の前に屈した。

 なんといっても、前半の2つのバントの失敗が関西には痛かった。どっしり腰を落ち着けてバントをすればいいところを、自分も生きようとセーフティ気味にしたことで、2つともフライアウトになってしまった。

 あの2つのバントが決まっていたら、試合展開が違っていたのは間違いない。ハイレベルな試合では、バントの巧拙が明暗を分けることが今日も証明された。

 高知は心配された投手力が酒井と坂本の好投で、その心配が払拭された。報徳との試合も接戦になるだろう。

 関西はエースの児山を中心に好チームであった。1回戦で姿を消すのは実に惜しい。

 2年前も関西は優勝候補でありながら、初戦で東海大相模にボコボコにされた。それを夏はチームを立て直し、甲子園でベスト4まで進んだ。今回もその再現に期待したい。

 早実は打てねぇ。勝ったとはいえ、6回までノーヒットであった。まじでノーヒットノーランを食らうと思ったぜ。

 ワンチャンスをものにして勝ったが、次の試合で仙台育英の餌食にされるのは必至。というのも、仙台育英が前評判通りの大型チームだからである。

 創成館のエースも鋭いスライダーを投げていたのだが、仙台育英打線はよく見極めて強打を炸裂させた。仙台育英は、投手力もなかなか高い。早実がどうしたら仙台育英に勝てるのか、想像できん。

 とっつぁんがパートとして復帰する可能性が消えた。今日の夕方、人事本部長がそう決断したと、号泣組翁からメールで聞かされたのである。

 だから、あれだけ早まったことをするなと言ったのよ。結局は、辞表を出した奴の負けってことか。

 実は、上司がとっつぁんについて、「私の目の黒いうちは、パートとして絶対に認めませんよ」と、数日前にわしに言っていたのである。

 ふだんは「僕」と言う上司が「私」という表現を使ったこと、わしに対して敬体表現だったことからして、「これはまずい」と思ったら、案の定だった。

 上司がとっつぁんを嫌っていたことはわかっていたが、ここまでとは…。とことん上司をナメくさっていたから、自業自得なのだがな。

 これで、とっつぁんと一緒に仕事をすることはなくなった。とっつぁんとは思い出があり過ぎるので、脱力感でいっぱいだ。

 しかし、とっつぁんは、まだこの事実を知らない。もし今日、とっつぁんから電話が掛かってきても、わしの口からはよう言えん。

 明日、あさってと、出前を予約した。1か月に及ぶ入院で出前日数が飛び寸前になったが、選抜で出前を取るために耐えてきた。それが今、成就した。それだけに、あさって雨で順延になったらシャレにならんぞ。

 選抜ととっつぁんのことで、頭の中が沸騰している。わしは、頭の中の沸点が低いのだ。

 が、明日は、第1試合が広陵−済美。絶対に9時に起きたる!


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