大会6日目

 
 報徳が初戦で姿を消すたぁ、計算外だよ、玄大佐。

 実は、わしは報徳学園を優勝候補筆頭と見ていた。だから、もし世間の道を外れたことをやっていたら、今日でわしの春が終わっていたところであった。

 8回の3失点は防げた失点だった。永田監督も敗戦の弁で、3点タイムリー2塁打になった当たりをショートのエラーと言っていたしな。

 あそこは、3点目のホームを踏んだ走者の走力を褒めるべきだろう。結局、その1点が決勝点になった。

 これで朝日が「大会5強」に挙げた5校のうち3校が初戦で負けたわけか。黄忠が討ち死にした時、「これで、蜀の五虎将軍のうち、三虎が逝ったのである」と、吉川栄治の小説に書かれていたが、今大会もそうなった。

 高知に屈した関西と、済美に競り負けた広陵は相手が相手だけに、あり得ることであった。だが、報徳は、相手がかつての大型チームから大幅にスケールダウンした常葉菊川だけに残念だ。

 まさか、明日、五虎目の大阪桐蔭が遠軽に不覚を取ることはあるまいな。そうなったら、絶叫マシーンでは済まされない。

 第2試合では、東北絆枠とやらの山形中央が勝った。履正社を完封した高橋を、かわい子ちゃん打線が打つとは予想外だ。

 山形中央の初戦突破で高野連が喜んでいるかと思うと、何かむかつくな。言っとくが、山形中央には何のマイナスイメージも持ってないぜ。

 花咲徳咲は、県岐阜商に力負けした。戦前は好カードで、実力はほぼ互角と言われただけに、県岐阜商の強さが目についた。

 明日、遠軽をクラッシュするだろう大阪桐蔭にとって、県岐阜商は難敵。大阪桐蔭としては、ある程度の失点を覚悟して、打ち勝つしかない。

 昨日のヨルダン戦の敗戦は大して痛くない。むしろ、次のホームのオーストラリア戦が真剣勝負になったことを喜ぶべきだろう。

 しかし、レザー光線は許せん。しかも、あいつら、何度もやったからな。

 北朝鮮ファンですら、あんな下劣な行為をしなかったぞ。福本伸行のイカサマも、あそこまで露骨ではない。

 FIFAは、ヨルダンを出場停止にしろ。それでも腹の虫が収まらん。

 昨日は、韓国が試合終了間際に決勝点を取ったという速報に吐いた。引き分けだっら面白かったのによ。まあ、敵役がワールドカップに出ないと、つまらんか。

 スペインは、アウェイでフランスを1−0で破った。そういう試合をものにするのだから、スペインは強い。スペインの出場は、これで確定したと言える。

 オランダは、ホームでルーマニアに4−0で圧勝した。これで出場は決まったも同然。ファン・ハールのチーム改造がうまくいっているくせぇ。

 明日、明後日は、不本意ながら出勤だ。が、自分の席があることは得難いことである。今回のとっつぁんの件で、つくづくそう思った。

 明日は、真剣に仕事をしようと思う…。


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