国士にもメゲず
勝った後の風呂は格別だ。いい汗をかかせてもらったわ。
しかし、2局目での証券マンの国士ツモには吐かされた。立ち上がり早々チップ10枚オールたぁ。
しかも、わしが親であった。さらに、そのツモがテッポウ野郎の無意味なチーによるものだと知って、さらに吐いた。
「これは、『田村』だな」と思ったが、その後、徐々にペースを取り戻し、証券マンはじり貧となった。
悲惨だったのは、競馬がヘタクソな奴である。ほとんど1人負けとはな。
日頃、でけぇ口を聞いているくせに、情けない奴だ。今頃、かみさんに油を搾られていることだろう。
当然のことながら、奴は今日もJRAにやられた。ちなみに、昨日は1万5000円ふんどられたそうである。
雀荘「サン」にはテレビがある。なので、メインレースの際は小休止とした。わしの腰にとって、それは有難かった。
メインレースのゲートが開いた瞬間、奴は絶叫マシーンになった。「俺の買っている馬が出遅れたぁ」だと? 悪いが、爆笑させてもらったわ。
今日の勝因は、配牌とツモが噛み合ったことである。ラスは1度も引かなかったと思われる。
赤が入った手をやたらツモったので、国士で失ったチップを補って余りあるチップを手にした。こうじゃなくちゃいけねぇ。
今日は、途中で自動卓が壊れかけた。それで、何度も店の奴を呼ぶハメになった。
が、洗牌したことで、トラブルは解決した。途中で店を変えるなんてことにならなくて良かったぜ。
それにしても、店子の洗牌は鮮やかであった。不器用なわしには、絶対に無理な芸当だ。
洗牌ができない奴がメンバーになれるはずがねぇ。やはり、わしにメンバーの仕事は無理だな。
トラブルが続いたことで、店側が場代を学生料金にダンピングしてくれた。しかも、カレー代も取られなかった。
かぁぁ。そんなこったら、「麻雀する時はメシを食わない主義」を変えるんだった。
まあいい。勝った金で、オリジン弁当で一番高いステーキ・エビフライ弁当を夕食にしたからよ。
今日、最も納得いかなかったのは、親のわしの快心の・リーチに、競馬がヘタクソな奴が追い掛けリーチをして、カンを一発でキャッチさせられたことである。
それ以外は、特に暴れるような打ち込みはなかった。それも勝因の1つであったと言える。
昨日、「麒麟児杯」のDVDを見たことが役に立ったのは確かである。競馬のヘタクソな奴よ。くれてやったそのDVDで勉強しろ。
次回は海の日か。その時、わしは何歳になっているんだ? 考えたくもねぇ。
今日は、「田村」にならずに済んだ。次回も「田村」を回避したいものである…。
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