男だったたぁ
今日は、鷲のネクタイを締めていった。バイト希望の学生を威嚇するためである。
学生なんざ、ビビらせりゃ、それまでよ。フリー雀荘でも、学生が相手の時はガンを飛ばすのが優れた戦術なのだ。
試験監督をしている間は暇だった。なので、仕事関連の本を読んでいた。
試験監督が号泣組翁であったら…。学生の動きをチェックしまくりだったろうな。
翁の前でカンニングするのは不可能。昔、「試験あらし」というナゾのカンニング漫画があったが、翁が試験監督だったら、どんな策を弄しても無駄。あれほどのチェック魔は見たことがない。
翁は、古本屋の因業オヤジが向いているんじゃないか。翁相手に万引きすることは、わしが将棋の有段者に勝つよりも難しい。
いや、翁は古本屋を営むことができまい。つまんねぇ本しか置いてなく、3日ももたず潰れるだろう。
今回の試験は履歴書の郵送なしで、メールでの応募にした。だから、バイト希望者が男か女かは、名前で判断するしかなかった。
幸運にも、1人だけ女学生がいた。「かわい子ちゃんであってくれ〜」と思っていたら、女の名前と思っていた奴が男で吐いた。「桑田真澄」を女と思い込んでいたところに、奴が現れたようなものである。
女学生だったら、点数に下駄を履かせようと思っていたのだが…。こうなった以上は、厳正に採点するしかない。ちゃんとそうした。
もしその名前の奴が本当に女の子で、かわい子ちゃんだったとしても、翁なら、より厳しく採点したのは必至。なにせ、女を逆恨みしているからな。
10年ほど前に、こんな話があった。
その時は、学生のバイト採用試験をする際、履歴者を郵送させていた。で、ある女学生からの履歴書に写真が貼られていなかった。
顔で判断するとっつぁんは、履歴書に書かれていた番号に電話して、写真だけ送るように、その女学生に言った。数日後、写真が送られてきた。そして、とっつぁんは、その写真を見るなり、机の上に叩きつけた。
ったく、メンコをやってんじゃねぇぞ。いくらその写真が気に入らなくても、それはなかろう。
今日は1日。というわけで、「アカギ」を立ち読みした。
そして、また狂った。それこそ、「近代麻雀」を叩きつけたくなったわ。
今月号も、鷲巣が地獄で鬼と闘うシーンに終始したのである。しかも、しばらく終わりそうもねぇ。そうした愚かな行為が作品の価値を落としていることに、福本伸行は気がつかないのか?
もういい。勝手にやってろ。
明日は、ムキリョクンと昼飯を食う予定である。愚痴のシャワーと、Aと言ったらBと言うムキリョクン節に耐えねばならない。
そのためにも今日は早く寝る。それしか方策がない…。
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