大会10日目
やはり明徳義塾戦が鬼門であった。対戦が決まった時からそう思っていたのが現実になった。
明徳義塾を恐れていたのは、岸と大阪桐蔭打線の相性が悪いと感じていたからである。その悪い見立てが当たった。相変わらず、負の予想は当たりくさる。
大阪桐蔭にとっては、岸から連打できなかったことが全てであった。本当にあっという間に試合が終わってしまった。
なんといっても、初回の森の三盗失敗が痛い。もちろん、選手を攻めることはできない。だが、あれで大阪桐蔭への流れが止まったのは確かである。
2回の2失点、3回の3失点は、ともにデッドボールで出たランナーがきっかけになった。それが大阪桐蔭にはクソハガかった。
2回のタイムリースリーベースは、ライトの守備位置が浅すぎた。その辺にムーミンは責任を感じたのであろう。インタビューで目が真っ赤だったくせぇ。
ここ2年、常に大阪桐蔭の動向を気にしていた。それだけに、今日の大阪桐蔭の敗戦による吐き上がり度は大きい。
実際、打撃陣のメンバーは全国でbPであった。なにせ、どの高校でも主力を張れる田村や辻田がベンチメンバーだったんだからよ。
秋以降、「大阪高校野球」のサイトで、どの高校を追えばいいんだ? 誰か教えてくれぇ。
大阪桐蔭の敗退で、日刊スポーツがAランクとした高校が全て敗れた。3回戦でそういうことになったのは、わしが知っている限りでは初めてだ。
済美の敗退にも吐いた。済美の敗因はいろいろある。相手先発ピッチャーを打てなかったことが大きいが、相手2番バッターに変則守備をしたことも、その1つである。
ああいうのを策に溺れるという。現に、その2番バッターが起点となって合計6点を失った。
結局、10回表の4点目が効いた。その最後の1点に届かないのが野球。そういう試合を何度も見てきた。
それにしても、済美が花巻東に負けるとは思わなかった。花巻東には悪いが、済美に残って欲しかった。
もっと予想外だったのは、常葉菊川が鳴門に大敗したことである。常葉菊川は、初回のエラーからの3失点で完全にリズムが狂った。高校野球では、そういうことが往々にしてある。
第3試合を観て、2008年夏の決勝戦の大阪桐蔭−常葉菊川を思い出した奴も多かったろう。あの時は、大阪桐蔭17−0常葉菊川であった。
それは仕方がなかった。戸狩がボロボロの状態で、相手の大阪桐蔭が当たるべからざる勢いだったのだから。
当時、わしは、常葉菊川で琴光喜になっていた。その試合でわしがどれだけ吐いたか、想像がつくまい。
常葉菊川が敗れたことで、準々決勝を前に、朝日新聞の「5強」も総崩れとなった。記者座談会を開いた奴らは、全員、頭を丸めろ。そして、それを鵜呑みにした博徒の負け分を補填しろ。
明日は、第3試合以外は大して興味がない。そういうこっちゃいかん。
今日を終えて、優勝に最短距離にいるのは明徳義塾か? 次は横浜だろう。
今、下痢をしている。強豪総崩れのショックが原因に決まっているだろ。
これから正露丸を飲む。それで治るか、不安である…。
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