大会14日目

 
 夏の甲子園が終わった。そして、わしの夏休みも今日で終わりだ。

 前橋育英が優勝したことには納得したものの、今大会はストレスが溜まりまくった。いくらなんでも、番狂わせが多過ぎた。それに加えて、強豪同士の潰し合いに吐きまくった。

 わしが琴光喜だったら、大会10日目で死んでいた。大阪桐蔭で勝負を挑んでいたからに決まっているだろ。

 今日の決勝戦は、BS朝日を観れば良かった。三白眼の男が解説だと知ったのは、決勝戦が終わってからであった。

 野郎の解説は、けっこう的を射ている。それに、歯切れもいい。

 聞くところによると、野郎は東東京大会で修徳に負けると、3年生をロクに慰労もせずに、次の試合を偵察に行ったそうだ。如何にも野郎らしい話である。

 野郎は、同じポジションで2年生と3年生とで実力差がないと、2年生を使い、3年生を平気で切り捨てる。むろん、新チームも見据えてのことであろう。

 しかし、3年間、自分の下で過ごした選手に対して、よくそんなことができるもんだ。「尊敬する人物」に、帝京ナインの誰もが野郎を挙げないのは当然である。

 今日のNHKの実況アナは三瓶アナであった。三瓶アナは、相撲の実況でお馴染みである。だから、違和感があった。

 昔は、高校野球なら高校野球、相撲なら相撲と、アナの棲み分けが行われていた。相撲の名アナだった北出アナや杉山アナが高校野球を実況したのは記憶にない。

 高校野球のアナの割り振りがデタラメだから、BS朝日の方を見るファンが多くなるんだよ。NHKは、その辺も再考しろ。

 今日の決勝戦は、なかなか面白かった。ここ3年、片方のチームが強過ぎて、決勝戦が熱戦にならなかったが、今日は接戦になった。

 前橋育英としては、3点先取された後にすぐに8番バッターがホームランを打って、チームに「いけるぞ」というムードを作ったのが大きかった。

 9回裏は、ノーアウト1、2塁で打ってくれたのは、前橋育英には有難かった。バントで送られていたら、サヨナラまであったかもしれん。

 優勝の瞬間、ピッチャーとキャッチャーが抱き合ったのは良かった。優勝の瞬間は、そうじゃなくちゃいけねぇ。

 愛甲が1年生の時、予選で優勝が決まった瞬間、同じ1年の安西と抱き合ったら、キャッチャーで主将の吉田に、「優勝したらピッチャーはキャッチャーと抱き合うもんだろ」と怒られたそうだ。

 延岡学園の重本監督が試合後に号泣していたのか。継投を悔いていたのか、それとも、9回の攻撃を後悔していたのか?

 それでも、まったくのノーマークから、よくやったんじゃないか。富山第一戦の9回の守りは神懸かり的だったし。

 U18のメンバーに誰が選出されるであろうか? 予選で敗れたとはいえ、桐光学園の松井は選ばれるであろう。

 大阪桐蔭の森の選出も確実。選考委員に見る目があったら、瀬戸内の山岡や浦和学院の竹村が選抜されて然るべき。仙台育英の上林は微妙だ。

 どういうメンバーになるのか、明日、大納言に朝日新聞を見させてもらおう。もし持って来るのを忘れたり、出前だったりしたら許さん。

 今年は2年生に好素材が多かった。夏の優勝投手の高橋、選抜優勝投手の小島、横浜の8人衆、済美の安楽、そして、明徳義塾の岸。来年の選抜が今から楽しみだ。

 頼むから、秋季関東大会で前橋育英、浦和学院、横浜が準々決勝までに当たるなよ。四国大会の決勝戦は、明徳義塾と済美の対戦になってくれ。

 そうでないと、どこかの高校が21世紀枠という欺瞞の犠牲になるやもしれん。もういい加減、21世紀枠はやめぇ。

 明日から仕事だ。日曜まで出勤である。

 プー太郎のとっつぁんのことを考えれば、仕事があった方がなんぼかいい。それでも、昨日から闘っている。

 今からゲンダイを読んで、多少なりとも憂さを晴らすとするか…。



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