大晦日=ボクシング

 
 例年通り、大晦日に仕事をしてきた。当然、号泣組翁も出勤した。

 大晦日の出勤は有難い。振り替え休日のほかに、特別休暇がもらえるのでな。

 今回の特別休暇は、選抜ではなく、ワールドカップで使う。選抜は、残りの出前日数からして、出前でやり繰りできるだろう。

 今年もボクシング中継を見ながらアパートでオリジン弁当を食べようと思っていたところ、画伯から、「嫁と娘が嫁の実家に帰っているので、うちで蕎麦を食べませんか?」という誘いがあったので、そうすることにした。

 このところ、よく画伯と2人で会っている。もはや、まぶ達の関係だな。

 画伯の家で食べた蕎麦は、蕎麦打ち日本一の名人が打った蕎麦だと聞かされた。その美味さがわからないところが、わしの味覚がイカレている所以である。

 画伯にわがままを言って、ボクシング中継にチャンネルを合わせてもらった。画伯もボクシングに造詣が深いので、無事に3試合を観戦することができた。

 残りの1試合、内山−金子は、画伯邸からの帰り道においてのワンセグと家で見た。大晦日はボクシングよ。

 最初の宮崎の試合は、減量苦によるコンディション不良がモロに響いた結果となった。相手のタイ野郎をどうのこうの言う以前に、あれだけのコンディション不良で勝てるほど、ボクシングは甘かねぇ。

 井岡とアルバラードは、今日の最大の注目カードであった。

 なにせ、相手の戦歴が凄い。18戦全勝15KOで、15のKO勝ちの全てが3ラウンド以内のKOたぁ。そんな成績は、ライトフライ級ではあり得ん。

 井岡も、よくぞ、そんな強い相手を大晦日の試合に選んだものだ。わしなら、もっと弱い相手とやる。

 予想通り、アルバラードはベタ足で、打って打って打ちまくるファイタータイプであった。しかし、井岡の防御力がそれを上回った。

 画伯も指摘していたが、井岡は目がいい。相手のパンチをうまくかわし、ガードも固く、決定打を打たせなかった。

 とはいえ、アルバラードのパンチは怖かった。一発でもモロに食らっていたら、やばかったに違いない。

 それにしても、井岡は基礎がよくできている。さすがに高校で6冠を取っただけのことはある。

 2ラウンドから井岡が試合をコントロールした。ユナニマス・デシジョンは当然である。

 井岡には、3階級制覇の期待が掛かる。ただし、ローマン・ゴンザレスとだけはやるな。奴は、次元が違うボクサーだ。

 三浦の試合は、レフェリーの試合ストップがおせぇよ。なんのために、レフェリーが採点をしなくなったのか。選手の安全管理のためだろ。

 三浦の試合の中継が終わったところで、画伯邸からお暇した。わしが帰る前に、画伯が紅白にチャンネルを変えたら、和田アキ子が映った。

 無論、吐いた。わしが和田アキ子が好きなわけねぇだろ。

 内山−金子は、終盤、白熱の打ち合いになった。内山がダウンした時は、思わず声が出た。

 KOできなかったから言うわけではないが、内山の強さにやや陰りが出て来たような気がする。内山も34歳だからな。昔なら、とっくに引退している歳である。

 画伯のお蔭で、寂しい大晦日の夜にならずに済んだ。ボクシングも、1人で見るより、2人で見た方が楽しい。

 さ、今年も終わりだ。今年がいい年であったかどうかは、ここでは申し上げない。

 来年こそ、いい年であることを願いたい。デバサイ!


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