大幹部の正体

 
 爆睡していたところ、インターホンが鳴った。時に、午後3時28分。

 昨日、寝たのは12時だから、15時間以上寝ていたわけだ。寝過ぎということはあるまい。

 届けられたのは、当然、
「死闘のタッグ」が収録されたタイガーマスクのDVDである。

 すぐに見るのはトーシローよ。そういうのは、間を空けて楽しむのが通だ。相撲があったしな。

 相撲が終わってから見たのは、
「『虎の穴』大脱走」である。「『虎の穴』大脱走」の後半のハイライトは、赤覆面の虎の穴の大幹部3人が、その正体を現す場面である。

 漫画史上、これほど体に電流が走ったシーンがあったろうか。いや、ない。

 その漫画史上最高に痺れるシーンを以下に再現したい。

 虎の穴から3人の若者が脱走したことで、支配者達の危機感は一層強まり、ミスターXを含む各地のマネージャーが呼び戻された。

 
大幹部A:お前達の任務は終わった。

 マネージャー連:ザワザワ
 

 
大幹部A:静まれ、無能どもめ。特に極東地区のマネージャー!

 ミスターX:は、はい。


 
大幹部A:貴様にタイガーマスク抹殺を任せたのは間違いだった。

 ミスターX:も、申し訳ございません。 

 大幹部A:貴様のような奴は魔神像の生贄にしてやりたいところだが、ボスの命令で、悔しいが、俺達の勝手にはならん。しかし、罰を受けるのは、お前だけではない。ここにいる者、全員だ。


 
マネージャー連:ザワザワ 

 大幹部A:お前達は、今からボスの監視下に入る。そして、我々がタイガーマスクを抹殺するのを待つ。

 ミスターX:タイガーを? 

 大幹部A:そうだ、ミスターX。


 
ミスターX:い、いったい、誰がタイガーを? 

 大幹部A:ハハハ、虎の穴の幻のレスラーがだ。ビッグタイガー、ブラックタイガー、キングタイガー、この3名のレスラーが、たった今、タイガーに挑戦状を叩きつけた。

 ミスターX:では、幻のレスラーは今でも? 

 大幹部A:いるとも。


 
ミスターX:そ、それでは、今、どこに? 


 その問いに大幹部3人が声を合わせて笑う。そして、3人はやおら天空飛翔! 

 ローブがスルリとはだけ、ズダンッと重厚な足音とともに着地した3つの怪影。そこに仁王立ちしたのは勇ましい3匹の猛虎! ミスターXが、
「ビッグ3…」と驚愕する。

 大幹部Bが
「ビッグタイガー」、大幹部Cが「ブラックタイガー」、大幹部Aが「キングタイガー」と名乗る。

 大幹部B:驚いたか! 我々を見たら、タイガーマスクも腰を抜かすだろう。

 その3人が声が高笑いする場面で、
「『虎の穴』大脱走」は終わる。

   
  
ビッグ    ブラック    キング

 この場面は、何度見ても飽きが来ない。弟も
、「この場面からタイガーマスクに嵌った」と言っていた。

 
「死闘のタッグ」については、次の休日に書きたい。そういうのは、小出しにするものよ。

 琴欧洲は剣ヶ峰に立った。白鵬戦が残っているし、4敗となっては、もうあかん。

 琴奨菊も、残りの相手を考えると、勝ち越しは厳しい。千秋楽に負け越したら、クソハガいだろうな。

 結びの一番はあんだ? 白鵬−旭天鵬たぁ。どんな大金持ちだって、旭天鵬に賭ける奴はいまい。

 こうしてみると、旭天鵬の優勝が如何に奇跡的だったかがわかる。オッズ1万倍どころの騒ぎではない。

 明日から、恐怖の5連続出勤だ。それを払拭するためには、もう1度、大幹部が正体を現すシーンを見るしかない…。


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