2度KOされる
昨晩の9時に飲んだ下剤の威力は凄かった。夜中に強烈なクソ意を2回覚えて、トイレに駆け込んだ。
トイレが近くになかったら、KOされていただろう。それにしても、布団の中でKOされなくて良かったぜ。
下剤の威力は朝まで残っていて、起き抜けに下痢グソをした。だから、電車に乗るのが怖かった。
電車の中でKOされたらハガ過ぎるからな。だが、それは杞憂で済んだ。
午前10時きっかりにクリニックに着いた。そしたら、先に2人来ていた。
1人は40代、もう1人は暇を持て余している団塊野郎と思われる。わしは、団塊の奴らが嫌いだ。
クリニック中にバロック音楽が響いていた。曲名がわかったのは、ほとんどなかった。わしも、そんなんでクラシック好きを名乗るな。
10時から12時にかけて、下剤入りのクソまずい飲料を2リットルも飲まされた。そのまずさたるや、表現のしようもない。
が、トマトジュースよりは、遥かに遥かにまし。トマトジュースは、一口だけで吐いたことがある。
わしのような頻クソ体質の奴に下剤入りの飲料を2リットルも飲ませたら、あかん。合計、8度もトイレに走った。
そのうち、2度KOされた。水のような下痢グソだから、トイレまで間に合わなかったのである。
とはいえ、替えのパンツを2つ持って行っていたので、そんなに困ることはなかった。まさに、備えあれば憂いなしだ。
下痢が止まったのは12時半過ぎ。その後、血圧を測られた。
上が105、下が55だと? いくらなんでも低すぎる。
看護婦の話によると、下痢を何回もすると血圧が下がるそうだ。それにしたって、下が55たぁ。
午後2時、いよいよ大腸検査が始まった。最初に麻酔を右腕に打たれた。
それからすぐにケツにカメラを入れられた。全くの無痛だったから、麻酔の効きが早かったようだ。それと、先生の腕も抜群なのだろう。
検査中、若くてきれいな看護婦がわしの右手を握ってくれていた。むろん、握り返した。
それだけ検査が楽だったわけである。でなければ、そんな余裕はなかったはず。
検査が終わって、しばらくベッドに横たわらされた。麻酔が抜けるまで安静にさせておくことが目的だそうだ。
しばらくして、先生から診察室に呼ばれた。
あに? ポリープが1個あっただと? 去年、3つ除去したばかりなのに、1年でもうできたのかよ。
どうもポリープができやすい体質くせぇ。当たり牌をつかまない体質ならいいが、ポリープができやすい体質とはハガい。来年も検査を受けるように先生に言われた。
ポリープを除去したことで、2万2000円取られた。去年は確か3万だったはずだが…。
ポリープの数が去年より少なかったから安かったのか? それとも、去年3万だったのはわしの勘違いで、去年も2万2000円だったのか?
帰り際、看護婦に諸注意を書いた紙を渡された。そこには、今日から2〜3日間の注意事項が記されていた。
「湯船には入らずに、シャワーにしろ」、「刺激物は取るな」、「激しい運動はするな」、「アルコール類は控えろ」とあった。
この中で問題なのは、「湯船には入らずに、シャワーにしろ」である。わしは、湯船に浸かるのが好きだからだ。
が、湯船に入ると血液が体を回って、腸から出血する可能性があるという。なら、言うことを聞くしかない。水分の摂取は厳禁だったのに、言うことを聞かずに死んだ力道山になりたかねぇ。
帰宅して、すぐにシャワーを浴びた。1人シャワーとは虚しい。キムラ店だったら、姫と一緒に浴びるってのによ。
シャワー後、アフラックに勤める元同僚に電話した。むろん、手術代の保険請求が目的である。ポリープ除去も手術になるのである。
そしたら、すぐに書類を送ってくれるとのことだった。保険で10万戻ってくるから、約8万の得となる。1人シャワーでストレスが溜まったし、得した金で久々にキムラに変身するか。
問題は、除去したポリープが悪性だった場合である。病理の結果を2週間ほど待たされる。
もし悪性だったら、この反則日記は2月中旬で終わりになる。そんなことになってもいい…。
次の日へ | 前の日へ |
日記トップへ | HPトップへ |