パチンコはやらん

　
　今日は10時出勤であった。なんで、家を９時に出た。

　家から駅に向かう途中にパチンコ店がある。開店１時間前ということもあってか、10人ほどが開店を待って座り込んでいた。

　この寒い中、ようやるぜ。でも、そうして順番待ちすることからして、出る台があるのだと思われる。

　カイジに登場する人食いパチンコ‘沼’は置いてあるまい。 ‘沼’は、けだし名作であった。

　並んでいる奴のうち１人だけ、50代とおぼしきおっさんがいた。あとは全員が若者であった。

　おっさんはチョンガーか？　それとも、家庭に居場所がないのか？　それこそ、余計な詮索だ。

　わしはパチンコはやらん。ウルトラマンの台だろうが、タイガーマスクの台だろうが、誘惑には乗らん。

　「タイガーマスク２」のパチンコには、ミスターＸ、ゴリラマン、スカルスター、ライオンマン、レッドデスマスク、キングタイガー、そして、タイガー・ザ・グレートが登場する。

　まさに、オールスターキャストだ。が、やらんもんはやらん。パチンコなど、ただただ金の無駄使いよ。

　今日の将棋は、森内竜王・名人−Ａ級の郷田九段という大物対決であった。そして、奨励会の同期入会というライバル対決でもあった。

　通算の対戦成績は、森内竜王・名人の26勝22敗か。わしと競馬がヘタクソな奴の麻雀での対戦成績のようだ。

　あえて、わしが勝ち越しているとは言わん。その辺に、わしの慎み深い性格が出ていると言える。

　それにしても、凄い終盤戦だった。どう凄かっただと？　将棋６級のわしに説明できるかい。

　ただ、わしでもレベルの高い将棋だったことだけはわかった。だから、解説もシャワシャワの和雄ちゃんなど名ばかり九段でなく、Ａ級の佐藤康光九段であった。

　森内竜王・名人の優勝に金を賭けている奴は吐いたことだろう。もう一歩で勝つところだったからな。吐いた奴の気持ちは、経験者のわしにはよくわかる。

　今日のアタック25は夫婦大会であった。わしには永遠に縁のない大会だ。

　「ある人物」のアリストテレスを、わしは正解した。ギリシャの地図とウニが映った時点でわかった。ウニの口を「アリストテレスの口」と言うのを知っていたのでな。

　その後、アリストテレスの著作物も見えたので、「正解はアリストテレス」と確信した。「ある××」は、本当に運しだいだ。

　さ、今から風呂だ。久々に湯船に入れる。

　風呂から出たらクソをする。そして、12時間睡眠だ。

　１人でいることの自由は素晴らしい。って、負け惜しみだ…。