大会5日目

 
 だから、あれほど天気予報を変えるなって言ったろ。明日の大阪方面の天気予報が雨イーソーたぁ。

 わしが和了った字一色なら大いに結構だが、雨イーソーはシャレにならん。おかげで、出前の申請でバタバタすることになったじゃねぇか。

 明日の大阪の天気が雨だと知ったのは、今日の昼過ぎであった。その時は、すでに総務に、明日の午前半休を書き込んだ有給カードが行ってしまっていた。なので、慌てて総務に電話して、有給カードを取り戻して取り消した。

 って、まさか、明日、試合が行われないだろうな。そしたら、気象予報士どもと高野連を許さん。

 明日、雨で順延になれば、明徳義塾の岸には恵みの雨になる。昨日の激戦で相当疲れが残っているだろうからな。1日多く休めるのは大きい。

 雨だと休むおっさんも、昨日は公休日だった。雨だと休むおっさんは、昨日の明徳義塾−智弁和歌山を見ていたと、わしに話し掛けてきた。

 「今までの試合とは全然レベルが違ったね」って、あんただって、琴光喜でなくても楽しめているじゃねぇか。

 だったら、もうわしにストーカーをするなよ。どうしてもわしを琴光喜に戻したいのなら、クソメンツの1人になってもらう。

 雨だと休むおっさんは、智弁和歌山の7番バッターの春野を、
「何、あれ。あんなバッターが7番にいるの」と驚いていた。

 すると、大酒飲みのおっさんも、
「智弁和歌山はピッチャーを変えたのがまずかったんじゃないの?」と、我々の会話に入ってきた。

 いや、そんなことはない。あれは、あそこでスクイズのサインを出した馬淵のおっさんの度胸と、決めたバッターの技術を買うべきである。

 今日は、あらぬ方向から弾が飛んできた。今治西OBである‘しかめっツラのお兄さん’の席の後ろを通ったら、
「これ、見てよ」と、「桐生第一5−1今治西」と映し出されたインターネットの画面をわしに見せたのである。

 ‘しかめっツラのお兄さん’も吐いていたが、わしも吐いた。ネタバレは勘弁してくれよ。ま、そんなに注目のカードじゃないからいいけどよ。

 大方の予想通り、第1試合は広島新庄が勝った。それも、山岡がサクッと完封した。

 山岡と佐野日大の田嶋では、どちらが上か? ボールのキレなどで、田嶋がやや上のような気がする。

 以前、
「桐生第一の福田監督は、浪商と激闘を演じた上尾のトップバッターだった」と、職場でわしの次に高校野球に詳しい‘じじい’に言ったら、‘じじい’は驚いた

 ‘じじい’も、あの試合を忘れることができないと言っている。上尾を猛烈に応援していたので、9回の牛島の同点ツーランには吐き倒れたそうだ。

 第3試合は、5回を終わったところで録画が切れてしまっていた。クソ〜、試合が長引くことを想定しておかねばならんかった。

 
「龍谷大平安が負けているわけねぇ」と思いながら、インターネットにアクセスしたら、16−2だった。

 だから、どうしても21世紀枠を撤廃しないというのなら、21世紀枠は正規枠と別に選んで、21世紀枠同士を対戦させろって。

 原田監督が3番手ピッチャーを先発させたのも、むべなるかな。
「調子がいいから先発させた」ってのはシャミくせぇ。それ以上は、よう書かん。

 土曜も日曜も、曇り時々雨という予報なのがクソハガい。時々ならいいがよ、雨イーソーの予報に変更したら、気象庁に殴り込みを掛ける。

 ともかく、明日の雨は計算外だよ、玄大佐。わしも、血を見たら発狂する金竜飛のように、大阪に雨マークを見たら発狂する体質になったようだ。

 頼むから、これ以上、日程が狂わんでくれよ。そう願いつつ、今日は筆を折りたい。


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