大会9日目

 
 今朝は気力で8時に起きた。休みの日に準々決勝を最初から見ないようでは、高校野球ファンとは言えまい。

 第1試合は、履正社が近畿対決を制した。岡田監督が、
「これまで最高のチーム」というのがわかる試合ぶりであった。

 その履正社の前評判が低かったのは、どういうわけだ? 記者連に見る目がなかったとしか言い様がない。

 言っとくが、わしは履正社を買っていたぜ。それは、過去の日記を読んでもらえばわかる。

 豊川がここまで強いたぁ、
「計算外だよ、玄大佐」だ。神宮大会の優勝校、準優勝校をともに破ったチームは初めてじゃないか? 

 日本文理、沖縄尚学で琴光喜になっていた奴らは、豊川に吐かされたわけか。豊川を恨まず、てめぇの見る目のなさを恨むんだな。

 豊川と日本文理の試合を見た時、豊川に底力があるのがわかった。初出場初優勝もあり得る。

 豊川の今井監督って、野中の中京の時に1番バッターだったあの今井とは、今日まで気がつかなかった。それは、まったくの不覚である。

 今井監督は、2年生の時に全日本メンバーに選抜された。3年時は、羽佐間アナが、
「今大会でも屈指のトップバッター」と紹介した。

 その今井監督も48歳か。時が流れるのが早過ぎると何度も言わせるな。

 第3試合では吐いた。明徳義塾が負けるとすれば打てないで負けると思っていたのだが…。

 10回裏のワンアウト満塁の大チャンスを、相手のファインプレーによるダブルプレーで無得点に終わったのが痛すぎた。また、馬淵のおっさんの敬遠策が2つ裏目った。

 いくら3番バッターが当たっているバッターでも、ツーアウト1、2塁からの敬遠はリスクが大き過ぎるって。満塁になって、当たり損ねのショートゴロが内野安打になってしまった。

 岸のことを、
「安定感なら全国一」と評価しているのなら、あそこは勝負ではなかったか? 

 明徳義塾としては、初戦で智弁和歌山と当たったのが運の尽き。勝ったとはいえ、岸が智弁和歌山戦でヘロヘロになったからな。

 龍谷大平安は、負け試合をものにした。龍谷大平安としては、今日の試合を勝ったことで優勝の可能性が高くなった。

 桐生第一の投手陣に打線が翻弄され、7回表を終わって2−4とビハインド。そこでエース山田が満を持して登板したが、
「リリーフで前の回に投げた変則左腕を、左の1、2番に当てていれば」と、わしは思った。

 それにしても、桐生第一とはしては、7回の2点はハガい点の取られ方であった。ヒット、エラー、牽制悪送球、三振、サードゴロ・フィルダースチョイス、犠牲フライたぁ。

 そして、最後はサヨナラ暴投。あまりに悔いが残る敗戦であった。

 順当にいけば、決勝戦のカードは、履正社−龍谷大平安の近畿対決か? 昨秋の近畿大会では、龍谷大平安が11-7で勝っている。

 明日は出勤になるかもしれない。午後4時頃、号泣組翁からの電話で出勤を懇願された。

 明日、7時に起きられたら出勤、起きられなかったら予定通り休む。

 そういう半丁賭博でいいのか? いいんだよ、そのくらい。

 今年の4強は、実力があるチームばかりになった。昨夏とは大違いである。

 やはり、明日は休むか。いや、出ないとまずいか。

 今、凄まじい闘いを展開している…。


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