桑田が嫌われる理由

 
 10時過ぎに起きて、BS・NHKをつけた。そしたら、ワールドカップ予選のドイツ−アイルランドを放送していた。

 試合は、ドイツが3−0で完勝した。ホームでの試合とはいえ、ドイツのあまりの強さに衝撃を受けた。日本がドイツ、ポルトガル、ガーナと同組だったら、ひとたまりもなかったろう。

 わしは、ドイツが優勝候補の筆頭だと思っている。GKのノイヤー、DFのラーム、メッテルザッカー、MFのシュバインシュタイガー、エジル、ミューラー、ゲディラ、FWのクローゼと、全てのポジションにワールドクラスの選手を揃え、選手層も抜群に厚い。

 順当に行けば、ブラジルとドイツは準決勝で当たる。ブラジルとしては、地元キラーのドイツは嫌だろうな。

 ドイツは、西ドイツ時代から、地元国の優勝を何回も阻んできた。86年のメキシコワールドカップ、92年のスウェーデンでのヨーロッパ選手権、96年のイングランドでのヨーロッパ選手権、2002年の日韓ワールドカップで、地元国の夢を砕いた。

 その中では、イカサマをやりたい放題だった韓国を葬った試合が記憶に新しい。

 サッカーといえば、昨日、日本代表の背番号が決まったようだ。日本も他国と同じように、レギュラーとポジションを合致させた背番号にすればいいのによ。

 そうすれば、1番:川島、2番:内田、3番:吉田、4番:今野、5番:長友、6番:長谷部、7番:岡崎、8番:遠藤、9番:柿谷、10番:本田、11番:香川になる。

 かつて、74年と78年のオランダと、78年と82年のアルゼンチンは、アルファベット順に背番号をつけていた。それで、74年のオランダは、キーパーのヨングブルートの背番号は8番であった。

 クライフはアルファベット順で行くと1番だったのだが、自分のお気に入りの番号である14をつけると主張して14番をつけ、チームメートから顰蹙を買った。

 78年のアルゼンチン大会で大活躍したケンペスは10番だった。これは、偶然、アルファベット順で10番目だったからである。

 昨日はいろいろとニュースがあったので、東大が六大学野球で76連敗を喫したことを今日になって知った。

 10戦で98失点か。投手コーチとしての桑田がクソの役にも立ってないじゃねぇか。

 もっとも、高校時代に超秀才だった東大の投手陣に、甲子園で活躍した選手の選りすぐりである他大学のバッターを抑えさせるなんて、誰がコーチであっても無理な話である。

 だが、桑田の場合は、事あるごとに、
「野球は頭でやるもの」と言っているだけに、責められて然るべきだ。

 実際、桑田は食えない奴くせぇ。ゲンダイでは、毎日、スポーツ記事の中にデスクと記者の掛け合いが掲載されているが、そこで桑田はボロカスに言われていた。


 5月17日 

 
記者:桑田効果も大したことないですね。

 デスク:東大野球部か。73連敗で連敗記録更新中ですが、投手陣がボロボロですからね。

 デスク:打線もひどいんだろ。

 記者:確かに打てないですが、今季8試合で失点は73.1試合当たり9.13点です。

 デスク:桑田が東大のコーチをやり出したのが昨年の春季リーグからだろう。

 記者:その前の12年の秋季リーグは、1試合平均失点が7.45でした。

 デスク:かえって悪くなっているじゃないか。

 記者:去年は6点台とちょっと良くなったんですが、しょせんは付け焼刃。

 デスク:いろいろ条件は違うから単純には比較できないが、要するに屁の突っ張りにもなってないってことか。

 記者:エラソーなことを言っているくせにね。

 デスク:エラソーといえば、以前ある高校に行った時、エラソーなことを言っていたらしいぞ。

 記者:と言いますと…。

 デスク:ボランティアをやれって。

 記者:高校生にですか。

 デスク:道路を清掃するとか、空き缶を拾ってきれいにするとか。

 デスク:でも、講演はウン百万円だったそうだよ。

 記者:東大野球部コーチだって売名でしょう。

 デスク:野球界のOB連中も言っていたな。

 記者:何をです?

 デスク:東大を教えるより小中学生をタダで教えろって。

 記者:ボランティアの意味がわかっていないのでしょう。



 5月24日 

 
記者:この前の続きなんですが…。

 デスク:東大か? 

 記者:桑田です。

 デスク:またエラソーなことを言ったのか? 

 記者:アチコチ取材に行くでしょう。

 デスク:それがどうした? 

 記者:食事する店もやたらうるさいって評判なんですって。

 デスク:グルメなのか? 

 記者:場所によってはレストランも限られているでしょう。

 デスク:まあ大都会ばかりってことはないからな。

 記者:ワインがどうのとか、食事がどうのとか、とにかく注文がうるさい。

 デスク:かっこつけてんだな、きっと。

 記者:周りの人はラフな格好しかしていないのに、上着着用のレストランがいいとか。

 デスク:そんなタマか。単なるスノッブ、俗物なんだろう。

 記者:他の評論家の人は食事はどこでもオーケー。むしろ周りの人に気を使ってくれるって。

 デスク:それが普通だろう。

 記者:だから嫌がられているみたい。

 デスク:本人は分かっていないんだろうな、きっと。

 記者:中にはチヤホヤする連中もいますからね。

 デスク:東大コーチもかっこうというか、箔付けのためか。

 記者:柄に合わず、ブランド好きみたいですからね。

 デスク:本当に強くしようと思うなら、毎日だって東大に行くわな。

 記者:だから東大は桑田がいる限りは連敗が続きますよ。

 デスク:そこかよ、結論は。



 なるほど。これでわかったぜ、桑田が野球殿堂入りに落選した理由がよ。

 野球殿堂に入れるかどうかは、15年以上、野球に関わったプロ、アマの役員や野球関係の学識経験者の投票によるからな。

 しかも、桑田の場合の落選は、ただの落選ではない。2013年は、桑田と同学年の大魔神・佐々木が225票で野球殿堂入りしたのに、桑田は33票という大惨敗。

 あの清原だって69票だったのだから、桑田が球界で如何に嫌われているかが、わかるというものである。

 わしは、83年夏の所沢商戦で初めて桑田のツラを見た時、
「生涯、こいつを応援することはないな」と思った。母親も、桑田のことを、「影差す男」と言っていた。

 まあ、そんな奴じゃなければ、ともに3年間汗水流した清原と早稲田をダシに使って、読売にイカサマ入団するわけないわな。

 ちなみに、デスクと記者の掛け合いで最も面白かったのは、2010年8月12日の掛け合いである。

 

 デスク:なに高校野球見ながら、大声を張り上げてんだよ。

 記者:いや、つい、白球を追っていた青春時代を思い出しまして。

 デスク:お前、文化部じゃねぇか。軽音楽部かなんかで、追っかけていたのは女の尻だろ。

 記者:いや、あの、その…。趣味で草野球をやっていたんですよ。

 デスク:そんなの聞いたことねぇぞ。まさか…。

 記者:本当ですって。相撲取りを見るような目で見ないで下さいよ。

 デスク:握るような金も持ってねぇか。

 記者:そう言えば、某選手が嘆いていた。

 デスク:金がないのか? 

 記者:今年は高校野球totoができないって。

 デスク:このご時世だからな。

 記者:その球団では毎年、そういうのが好きな連中が集まって握っていたんです。

 デスク:いろんなやり方があるらしいな。

 記者:その球団のは、ここが優勝だと思う高校をそれぞれ2校ずつ取るんです。1校1万円。

 デスク:で、自分の取った高校が優勝したら総取りか。

 記者:最終的には総取りになるんですが、1試合ごとにも金が動く。

 デスク:本格的だな。

 記者:1試合勝てば1万円。罰金もあって、自分の持っている高校が10点差で負けたら、1万円払わないといけない。完封負け、サヨナラ負け、逆転負けなども1万円の罰金です。

 デスク:力が入るな。

 記者:毎年、春と夏は力が入るらしいですけど、今年は自粛だそうです。

 デスク:おっ、ちょっと待て。よし、逆転だ! 回れ、回れ!!

 記者:…。



 わしも、その年の自粛ムードに吐かされた。興南で取っていたのによ。

 しかし、今日の読売と日ハムの解説が江川と桑田の裏口入団コンビたぁ。

 桑田のきれいごと解説など、聞きたかねぇ。音声を消して見る。

 明日はキプロス戦か。仮想ギリシャたって、キプロスにギリシャ系の奴が多いだけの話じゃねぇか。

 かわい子ちゃんじゃなく、もっと骨のある相手と試合を組めなかったのか? イタ公に政治力がないのだろう。

 さ、これからゲンダイを買ってくるか。交流戦とゲンダイで、わずかの時間でも闘いを忘れたい…。
 


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