大会5日目

 
 明徳義塾と大阪桐蔭の対決が決まった。これで3年連続で夏の甲子園で対戦することになった。

 こんなのも初めてじゃないか? いや、史上初に違いない。

 それにしても、明徳義塾と大阪桐蔭が2回戦で当たるのは勿体なさ過ぎる。なんで山形中央が生贄にならないんだ? 

 両者の対戦は1勝1敗である。スコアは、2012年は大阪桐蔭4−0明徳義塾、2013年は5−1大阪桐蔭であった。今年は、もっと僅差のゲームになると思われる。

 今日の岸の出来はイマイチであった。球が高め高めに行って4失点した。

 強打の智弁学園が相手だったとはいえ、4点は取られ過ぎだ。そう思うのは、昨年の大阪桐蔭戦と選抜の智弁和歌山戦のピッチングが頭にあるからである。

 もし岸が昨年の大阪桐蔭戦でのピッチングを再現できれば、明徳義塾が勝つと思われる。岸が今日のようなピッチングだったら、5点前後の争いになるのではないか? いずれにせよ、手の内を知り尽くした同士の激突は楽しみだ。

 明徳義塾は得点力不足が心配されたが、今日はよく打った。もっとも、智弁学園のピッチャーがややかわい子ちゃんだったが…。

 大阪桐蔭は勝ちを拾った。タイムリーボークが2つって、なんじゃ、そりゃ? 

 4安打で7得点なんて、そうそうあるものではない。それは、開星投手陣がフォアボールを出し過ぎたからである。それじゃ、大阪桐蔭には勝てんよ。

 ゲンダイの
「初戦で消える高校、残る高校」では、大阪桐蔭打線が開星の恩田の適当に荒れるピッチングに手こずることを理由に、「大阪桐蔭は初戦で消える」として、思っくそ外した。

 ちなみに、明徳義塾−智弁学園も、智弁学園の勝ちを予想した。さらに、龍谷大平安、広陵、九州国際大付の予想も間違えた。

 って、全く話にならないじゃねぇか。まあ、九州国際大付の敗退は、誰もが思っていなかったから仕方ないがよ。

 市原監督にとっては、東東京大会の決勝戦で勝てなかった呪縛から解放されての甲子園での勝利は格別だったろう。なのに、市原監督の勝利インタビューをカットして、くだらない料理番組に切り替えるたぁ、NHK、使えん。

 市原監督は、見事な投手リレーを見せた。途中から出て来た1年生左腕が度胸が良かった。

 その1年生左腕は、予選決勝戦の帝京戦でも好投を見せた。三白眼の男は、1年生左腕のデータを持っていなかったのかもしれんな。

 ただ、帝京の方が二松学舎より力があったことは確かである。帝京の実力の高さは、21世紀枠とやらで選抜に出場した都立小山台を7回コールドの10−0で葬ったことからもわかる。

 市原監督は、実年齢より老けて見えた。10回も予選の決勝戦で負けたことで吐いたのだから、それもわかる。

 第3試合では、試合中にアナが海星のことを、
「好投手の酒井投手でベスト4に進んだことがあります」と紹介した。だから、酒井は好投手というレベルじゃないって。

 以前、高校野球に全く興味のない号泣組翁に、
「高校球児で誰が印象に残っているか?」と聞いた際、いの一番に、「サッシー」と返ってきた。

 「酒井」
ではなく、その異名で答えたことからも、如何に酒井が記憶に残るピッチャーだったかがわかる。崇徳のキャプテンだった山崎も、「うちの黒田も凄かったけど、酒井の球は異常でした」と振り返っている。

 76年の夏は朝日新聞が、
「久々に大型選手が揃った」と書いた。確かに、76年夏の面々は凄かった。

 予選の話題を独占した剛腕・酒井、大会bP左腕・戸田、沖縄の星・赤嶺、ノンプロ軍団と言われた崇徳の面々、柳川商の久保・立花・末次、秋田商のスラッガー・武藤、強打の小山・黒田、そして、原・津末・村中の東海大相模のクリーンアップ。後にも先にも、これほど大物が終結した大会は記憶にない。

 この大会では、元中日の宇野(銚子商)も出場している。しかし、大会前、全く名前が挙がらなかった。その宇野は、初戦の高松商戦で、余裕でエラーしている。

 今日、書記長が弾丸ツアーで甲子園に行った。が、
「始発で行ったのに満員札止めで入れなかった」と、メールが来た。彼岸の中日で、近畿の高校が登場する好カードが2試合あったら無理だわな。

 なんとか第3試合は見られたくせぇ。第3試合も観戦できなかったら、シャレにならなかったところである。

 その後、アウェイでの単身赴任に吐いているドクターと飲むそうだ。ドクターにキムラのススメをしてやってくれ。

 今日は、第2試合の試合開始前に戦没者への黙祷が捧げられた。昔は、試合中であっても、試合を中断して正午に黙祷が行われた。

 滝川高校の奇才・吉本監督は、
「戦没者への黙祷で試合が中断されることで、試合の流れが変わる」と、生前、語っていた。

 吉本監督は、奇策を講じたことで有名であった。3番・淡口、4番・山本功児で猛威を奮っていた三田学園の打線を封じるために、淡口と山本功児の打順になると、毎回、左投げのファーストをツーポイントで投げさせ、打線を分断して、三田学園を撃破したことがある。つまり、取手二の木内監督のずっと先を行っていたわけだ。

 そういや、九州国際大付の6番の山本は、山本功児の息子だそうだ。オヤジと同じく長身だった。しかし、その山本が昨日はブレーキになってしまった。

 2回のノーアウト1、3塁で、山本に1本が出ていたら…。だから、わしは
「たら・れば」の鬼なんだよ。

 山本功児は、大先輩のことを、
「王さんは、皆さんが思っているような人じゃないですよ」と言っていた。その辺の真偽は不明である。

 明日は雨だと? だが、あと1日の順延は想定内。明日は出勤だし、雨で中止は大いに歓迎だ。


 明日、仕事に行ったら、日曜から9連休に入る。それに文句は言わさせん…。


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